紅茶は
ミルクティーと
決めてます。
朝食の一杯から
はじまって
一日中
なにをしてても
常に手元に
ミルクティー。
ただ
私の飲み方は
ちょっと変わっているかも。
家事の後に
ちょっと休憩で
お茶をするのではなく
洗濯機を回して
キッチンに戻って
ひとくち
ベッドメイキングして
またキッチンに戻って
ひとくち
何かをしながら
合間に飲むスタイル。
一日何杯飲むか
わからないくらい
結構な量を
ちょい飲みしてる。
放置してあって
熱々じゃなくても
冷めていても大丈夫
全く
こだわりはなく飲める。
一人の時は
何の問題もないのに
夫がいると
これがトラブルの元になる。
ちょい飲みをしようと
キッチンに置いておくと
いつの間に
カップごと消えてる。
ん?
ここに置いたはずのカップが
空っぽになって
シンクにワープしてる。
犯人は
もちろん夫。
飲みかけでも
いいんかい?
もちろん
冷めていても
いいらしく
見つけると
盗まれてしまう。
紅茶くらい
自分で入れたらいいのに。
うちには
日本の
電気ポットがあり
いつでも
熱々のお湯が沸いているのに
それでも
めんどくさいらしい。
仕方なく
2杯目の紅茶を淹れる。
しかし
瞬殺で飲まれてしまう。
はいはい
紅茶好きなのね。
三杯目
まさかもう飲まないよね。
今回は
夫の分も淹れて
置いてみる。
なのに
願いも虚しく
またやられる。
ここまでくると
かなりストレス。
飲みたいから淹れるのに
全然飲めない。
ゆっくり飲みたいのに
盗られないためには
淹れたらすぐ
ガブガブ飲まないと
いけないなんて
紅茶くらい
ゆっくり飲ませてよ。
もう
言っても仕方ないから
最後の手段
夫に見えないところに
隠し
夫がいないのを確認しつつ
キッチンの端で
背中を向けて飲む。
なんか
こんな飲みかた嫌だ。
私がこんなに
イラついているのに
紅茶を見つけると
嬉々として
飲み干す夫。
「紅茶、ないんだけど!」
「ごめんごめん
さん子の入れた紅茶
美味しいんだよね」
ただのティーバッグの
紅茶ですけれど。
この温度差にも
イラっときながらも
悪気のない笑顔で
そんなこと言われると
言い返せない。
この憎めないキャラで
夫の作戦勝ちと思うと
なんだかもやっと感が
消えない。
こんな夫に
惹かれ
結婚したはず
なんだけど
これで良かったのか?
未だ答えは出ず
今日はお休みの夫
また紅茶の攻防戦が
始まりそう。