今日は
年に一度の
眼科検診。
今日の担当さんは
スタイルのいい
若くて元気な
女の子でした。
いつも聞かれることは
同じだけど
それでも問診は
聞かれるたび
間違わないようにと
緊張します。
でも
この彼女の質問は
ハキハキして
声が大きくて
聞きやすい。
その反面
間違えないように
ちゃんとしないと!
って思わせる
才女風の雰囲気。
アンニュイな
おばちゃんだったら
ジョーク言いながら
ゆるゆるな感じなのに
今日は一味違う。
気を引き締めながら
答えてた時に
ふと彼女が
「いい香りですね〜」
仕事の顔から
女の子の顔に。
びっくりしつつ
「ありがとう」
社交辞令でも
嬉しい。
すごく
気に入ってる香水で
ほぼ毎日これしかつけないの
と言うと
あなたの香りなんですね
あ、そうかも。
そう言われて
なんだか嬉しい。
どこの香水か
聞いてきたので
喜んで
教えようとすると
うっ
おばさんの悲しさ
香水の名前が
出てこない。
丸くてピンクで
よくあるやつ。
教えてあげたいのに
どう考えても
出てこない。
彼女が席を外した時に
急いでググる。
ピンクの香水で
出てきたのは
ディオールの
ミスディオール
ピンクだけど
容器が丸かった気がするけど
随分前だから
リニューアルしたのかも。
戻ってきた彼女に
画像を見せたら
携帯で写真を撮って
どこで買ったのかも
聞かれた。
誕生日プレゼント
だったけれど
近所のデパートにも
あるので
そこを教えて
彼女と別れた。
教えられて
良かった
と思いつつ
香水のカタチが気になる。
もう一度
ピンクの香水で調べてみると
見たことのある
丸い形は
あー
CHANELのチャンスだった!
毎朝使ってるのに
毎朝見てるのに
間違うなんて。
本当のを
教えないと
違うの買っちゃう。
もうそれからは
先生の検査も
目のスキャンも
気もそぞろ。
早く彼女を
探さないと。
でも
ランチに入ってしまったのか
どこにも居ない。
帰りがけに
受付の人にお願いすると
わざわざ呼び出してくれた。
走り寄ってきた彼女に
呼び出したことと
間違ったことを謝って
チャンスの画像を
見せて
本当にごめんなさい。
ちゃんと訂正できて
よかった。
社交辞令で
褒められることが多いけれど
本当に
いいと思ってくれる人は
どこで買ったの?
と、とことん聞いてきます。
答えられるように
洋服や靴は
覚えているようにしてるけれど
香水は初めて。
なかなかいい香りの
香水を探すのは
大変です。
いい香りの人とすれ違うと
なんの香水だろう?
って聞きたい衝動に
かられます。
素敵な香水に
出会ったら
今度は勇気を持って
聞けそうです。