アメリカに来て

初めて知った事実

 

私の口は小さい。

 

日本にいた時は

そんなこと

思ったことは

一度もなかったし

 

誰かに言われたことも

一切なかった。

 

初めて

自分の口が小さいと

自覚したのは

 

奥歯のルートカナル

(根管治療)

をした時。

 

治療をしやすくするために

器具を口に入れるのに

なかなか入らない。

 

歯科衛生士さんも

頭をかしげつつ

「一番小さいサイズなんだけど」

と、当惑顔。

 

子供はどうしているんだろ?

 

アメリカの子供は

クリーニングをちゃんとするから

治療する歯がない?

 

そして

私の口は子供より

小さい?

 

他のことを考えて

気を紛らわせても

痛いものは痛い。

 

唇を伸ばすために

リップクリームを

これでもかって言うくらい

塗りたくってくれるけれど

やっぱり入らない。

 

なんとか入っても

唇の端っこが

切れそうなくらいの痛み。

 

それなのに先生は

 

「もっともっと

大きく開いて!」

 

とbig mouth!

を連呼します。

 

できるだけやっています。

これ以上開けたら

口が裂ける。

 

口の中は麻酔を何本も打つので

痛みは感じませんが

口角の痛みは

拷問級。

 

早く終わりますように

早く終わりますように

口裂け女になる前に。

 

それから

奥歯の治療する時は

最初に

「口が小さくてすいません」

と、自己申告することに。

 

それで何が変わるわけでは

ないけれど

 

少しは

優しくしてくれるかと

淡い期待を抱いての

申告です。

 

そういえば

アメリカの

高さのあるハンバーガーや

10センチはありそうな

サンドイッチ

 

食べずらいと思っていたのは

そういうことだったのかも

しれません。

 

治療のための

痛みコントロールは

これでもかっていうくらい

麻酔を打ち込むので

文句なしに素晴らしいです。

 

唇の痛みの

コントロールもあったら

最高なのに。

 

あ、でも

お財布は別の意味で

非常に痛いです。