「クリスマスプレゼント

 これだけだった」

 

と義母の家から帰ってきて

息子が見せたのは

チョコレートプレッツェル

一袋。

 

「後でメールでギフトカード

 送るって言ってたよ」

 

そこで気が付いた。

 

クリスマスの日に

間に合うように

普通は送るはず。

 

それもメールなら

今朝送っても

間に合う。

 

そして

今も届いてない。

 

送るつもりはなかった。

今も

忘れているか

送る気はない。

 

その一人の義妹以外は

何も言わず

夫の兄弟全員

プレゼントなしだった。

 

おかしい。

 

大人は

ホワイトエレファントだけど

 

子供には

プレゼント用意して

って言われてた。

 

高校生の息子は

子供じゃなかった?

 

商業的なクリスマスは

好きじゃないけれど

 

高校生でもまだ子供

期待してただけに

可哀想だった。

 

今思えば

おかしかった。

 

クリスマスイブは

プレゼントを一つ開ける習慣。

 

まだ帯状疱疹の予防注射の

副作用で

気分が悪かったから

夫と息子だけで行かせた。

 

息子は

アップルウォッチを貰って

喜んで帰ってきた。

 

よかったね

でもメインのプレゼント

今日開けちゃったんだ。

 

今思うと

それしかプレゼントなかったからね。

 

クリスマスの朝

9時にプレゼント開封するからと

集合がかかったのに

 

時間に夫が電話しても

誰も出ない。

 

誰の携帯も

家の電話も

誰の電話も留守電になる。

 

ここで気づくべきだった

呼ばれてないと。

 

痺れを切らして

行ったところ

 

ほぼ

プレゼント開封は終わり

 

部屋は

おもちゃ屋さんのように

姪っ子4人のおもちゃで

溢れていた。

 

誇張じゃなく

本当に

見たこともないくらいの

おもちゃの山。

 

開封されないままの

可哀想な

おもちゃも多数。

 

そんな中

チョコレートプレッツェルだけだった

息子。

 

ぼーっとしている息子でよかった。

 

何が気に入らなかったのか

何があったのか

考えてもわからない。

 

私の知らない夫との確執?

私が何かやらかした?

 

考えてたら

余計にモヤモヤしてきた。

 

かたや

開封し切れないほどのおもちゃ

かたや

チョコレートプレッツェル。

 

せめて

見えないところで

やって欲しかった。

 

「アップルウォッチは

 みんなからのプレゼントだからね」

くらい言って欲しかった。

 

子供に罪はないのにね。

 

アメリカ人は

さっぱりしてるから

親戚のゴタゴタはない

ってことは

ありませんでした。

 

アメリカに来てから

仲良くやってると思っていたので

それなりにショックですが

 

アメリカ人特有の

何も考えてない

偶然みんな同時に忘れてたのかも

しれません。

 

黒い気持ちで

いっぱいになりそうですが

年に一度だけと思って

さっぱり忘れます。

 

クリスマスが毎日じゃなくて

よかった。