「大丈夫だから、心配しないで」
電話してきた夫がヘン。
「なに?どうしたの」
息子の学校で
銃を持った生徒が見つかって
ロックダウンしたらしい。
どうやって
銃を発見したのか
気になるけれど
詳細は分からず。
とりあえず高校は
警察でいっぱいだけど
みんな無事だから
心配しないようにと
一斉電話があったらしい。
一つ銃撃事件が起きると
こういうふうに
広がっていくのが
一番怖い。
一応息子にテキストしてみる。
「大丈夫?」
「Yes」
「生きてる?」
「No」
よかったと安心すると同時に
こんなテキスト送るなんて
あまりの自分の緊張感のなさに
愕然とする。
命に関わることなのに
身近すぎて
私の感覚も麻痺してしまう。
12年も学校に通わせていたら
ロックダウンも
初めてではない。
実際に
何度も経験している息子。
だからといって
本当に銃撃事件が起こっても
私にも息子にも
どうこうすることは
できない。
起きた時にどうするか
シュミレーションを
しておくくらいしか
できることはない。
危なそうな場所には
近づかない。
変な雰囲気を感じたら
すぐに立ち去る。
逃げ方や
出口を確認しておく。
いつもは忘れているけれど
こんなことがあると
銃の国に住んでることを
思い出します。
朝見送る時
どんなにムカつくことがあっても
「今日も無事に過ごして帰ってきて」
と、心の中で願います。