昨日、タルトを伸ばそうとしたときに、気が付きました。
麺棒がない。
わざわざ日本から持ってきた、ずっと一緒にお菓子を作ってきた、木の麺棒です。
うーん、あの新しい麺棒を使うしかない。
と思ったときに、気が付きました。
その新しい綿棒を使うために、木の麺棒を断捨離箱に入れたんでした。
いつも、新しい麺棒を使おうと思っても、つい古い麺棒に手が伸びてしまいます。
それなら、いやでも新しいものを使うように、と断捨離箱に入れたことすら忘れるなんて、物忘れが進んでいます。
安心して、新しい麺棒を使うことに。
この麺棒、思い出せないくらい前に、義母にプレゼントされたものです。
ウィリアムズソノマの大きな袋でもらったとき、すごく嬉しかったのを覚えています。
あまり嬉しすぎて、十数年、大事にしまっておきました。
こんなファンシーな麺棒を、使わないでしまっておいたなんて、今思うと、もったいない。
シリコン製のローリングピンで、Silpinとありますが、今は、ウィリアムズソノマでは、扱いがないようです。
泥棒を追いかける、パン屋さんが持っていそうな、ローリングピンから使ってみました。
重さがあって、生地がよく伸びるし、麺棒に生地もつきません。
ぐるぐる回るところが、なんだか気持ちがよくて、プロになった気分です。
汚れもすぐに落ちて、洗うのも簡単です。
こんなことなら、もっと早く使っていればよかった。
何年間も無駄にしちゃった。
以前は、もったいないからしまっておく、の思考でした。
今は、しまっておくのがもったいないから、すぐ使う。
使ってみて、使いにくいのなら、新しいうちにドネーション、に変わりました。
忘れっぽい私には、強制的断捨離がちょうどいいです。