このパンデミックが起きた時、思い出した本があります。
「大草原の小さな家」の続編である「長い冬」です。
このシリーズの中で、暗くて辛いお話ですが、一番好きです。
ある年、ローラたちのところへ、インディアンがやってきて、吹雪が7ヶ月続くと、忠告します。
吹雪は10月から翌年の5月まで続き、食料を乗せた汽車は、途中で立ち往生し、町には食料も燃料もなくなります。
猛吹雪の間は外に出ることもできず、家の中で、少ない食料で耐え凌ぎながらも、みんなで助け合いながらその長い冬を克服するお話です。
一番印象に残っているのは、小麦がなくなり、種麦をコーヒー豆挽きで、みんなで交代に挽くシーンです。
一日中挽いても、家族で食べるパンを焼く分しか挽けません。
想像しても、あのコーヒー挽きで、挽ける量なんてほんのちょっとです。
それでも、家族で交代しながら挽いた粉で焼いた黒パンは、どんな味がしたんでしょうか?
状況は違いますが、家の中の小さな世界で過ごすローラと自分が重なります。
ローラたちに比べたら、食料もあるし、快適に過ごせる家もあり、恵まれています。
そうわかっていても、気持ちが塞ぐ時や、落ち込む時、この「長い冬」を思い出します。
あの、吹雪が止んだ5月のように、このパンデミックの終わりも、もうすぐくることを願います。
家に篭り続けた2020年ですが、この暗い気持ちを一掃してくれたのが、ブログを通じて繋がれた皆さんです。
面白いお話で、つい1人で笑ってしまったり、知らないことばかりで、教えていただいたことも多数です。
皆さんのように、面白い話も、ためになる話もないブログですが、細々と続けていければと思います。
見にきてくださって、ありがとうございます。
2021年もよろしくお願いします。
以前に、ウィリアムズソノマで買ったクリスマスオーナメントです。
ローラの時代は、こんなかわいい道具がキッチンにあったんでしょうね。