去年のクリスマスに

義母からもらったバードフィーダー。

 

庭に来るたくさんの鳥たちのために

バードフィーダーを設置したのが

全ての始まり。

 

小さなくちばしで

えさを選り好みして食べてる姿や

つぶらな小さな目まで

はっきり見えるくらい近い。

 

赤や黄色、青、白、黒と

カラフルな鳥から地味な鳥まで

いろいろな鳥たちが来るので

鳥の本まで買ってしまった。

 

キツツキを身近で見たときは

こうやって突くんだと

妙に感心。

 

鳥に全く興味がなかったのが

いまでは、恥ずかしながら

鳥に話しかけてしまうほど

 

その私の楽しみを奪ったのが

憎きリス。

 

渡米してすぐ

公園で見たリスは

チップアンドテールみたいに

かわいかった。

 

あの手を前に組んで

こっちを見ている姿は

もう、ペットにしたいほど。

 

今は、ただの盗人。

 

バードフィーダーにぶら下がり

餌の出口に口をつけ

根こそぎえさを食べていく。

 

餌を満杯に入れても

一日で食べ尽くす

 

そのために

コスコで大袋を買うのですが

これも重くて一苦労。

 

あまりの重さに

餌売り場で、佇んでいると

知らない女の人が

「手伝うわ。」

と言って、一緒にカートに入れてくれた。

 

こんなに優しい人初めて

と感激して車に戻った時に

気がついた。

 

重くて、車に1人で入れられない。

 

苦労して

なんとか引きずり車に押し込んだ餌を

あやつは一瞬で食べてしまう。

 

バードフィーダーを

設置したその日から始まった

私とリスの攻防戦。

 

最初は

リスがくるのを見張って

 

窓を叩いたり

声をあげて

追い払ってた。

 

そのうち

窓を叩いても

全く動じなくなり

顔を見ても、無視。

 

裏口のドアから

追い払おうと出ていくと

 

その瞬間は逃げるけど

家に戻ると

リスもちゃっかり戻ってくる。

 

出かけるときは

バードフィーダーをしまったりしたけど

これも面倒で続かない。

 

バードフィーダーをさげている棒に

滑りをよくするWD-40を塗ってみた。

 

最初は

滑って登れないけど

雨が降ったりすると

落ちてしまう。

 

車のグリースも塗ってみたけど

効果なし。

 

日々の戦いに疲れていた去年のクリスマス

このバードフィーダーがやって来た!

 

リスが

このバードフィーダーに飛びかかると

リスの重みで外側の檻のようなものが下がり

餌の入り口が閉じてしまう。

 

鳥の重みでは反応しないので

鳥は普通にえさを食べられる優れもの。

 

リスは

一生懸命、この檻のようなものをかじるけど

びくともしない。

 

これを作った人

天才。

 

やっと、心安らかに

鳥たちを愛でることができる。

 

しかし

そんな日々は

そう続かなかった。

 

リスは

バードフィーダーを

右に、左に、激しくゆすり

落とした餌を食べることを覚えた。

 

落ちた餌くらいなら

許容範囲。

 

もう、好きなだけどうぞ。

 

でも

あのリスのちっちゃな脳で

いろんなことを考え出すのには

脱帽。