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ロシア反体制派指導者ナワリヌイ氏が死亡 収監先の刑務所で プーチン政権批判の急先鋒



ロシアでプーチン政権を批判する急先ぽうとして知られ、刑務所に収監されていた反体制派の指導者、アレクセイ・ナワリヌイ氏が死亡したと当局が発表しました。

プーチン大統領も立候補している大統領選挙が来月に迫る中で起きた事態に欧米各国などからは政権側を批判する声が強まっています。

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おそロシア

もうダメかもわからんね。

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●ロシア ナワリヌイ氏が死亡 プーチン政権批判の反体制派指導者

ロシアでプーチン政権を批判する急先ぽうとして知られ、刑務所に収監されていた反体制派の指導者、アレクセイ・ナワリヌイ氏が死亡したと当局が発表しました。

プーチン大統領も立候補している大統領選挙が来月に迫る中で起きた事態に欧米各国などからは政権側を批判する声が強まっています。

ロシアのプーチン政権への批判を続け、刑務所に収監されていたナワリヌイ氏について関係当局は16日「散歩のあと気分が悪くなり医師が蘇生措置を行ったものの死亡が確認された」と発表しました。

47歳でした。

ナワリヌイ氏は、2020年、政権側の関与が疑われる毒殺未遂事件の被害を受けたあと過去の経済事件を理由に逮捕され北極圏にあるロシア北部のヤマロ・ネネツ自治管区の刑務所に収監されていました。

ロシアでは、来月、大統領選挙が行われプーチン大統領も立候補していますが、ナワリヌイ氏は、支援団体を通じてプーチン氏以外の候補者に投票するよう呼びかけるなど収監後も反政権の活動を続けていました。

こうした中で起きた事態に人権団体や欧米各国からは批判の声が強まっていてプーチン政権に厳しい姿勢を示し、2021年にノーベル平和賞を受賞したロシアの独立系新聞の編集長、ドミトリー・ムラートフ氏は「ナワリヌイ氏への刑罰に『殺害』が加えられた」と非難しました。

また、アメリカのバイデン大統領は緊急の演説を行い「ナワリヌイ氏の死は、プーチンや彼のまわりの悪党が行った何かしらの結果であると確信している。プーチンに責任がある」と述べてプーチン大統領を厳しく非難するとともに今後、何らかの対抗措置を取る考えも示しました。

一方、ナワリヌイ氏の妻、ユリアさんは各国の首脳や閣僚が集まってドイツで開かれていた国際会議で急きょ演説し「プーチンはロシアに対して行ってきたすべての恐ろしい出来事への責任を負わねばならない」と述べ、プーチン大統領の責任を追及するよう訴えました。

ナワリヌイ氏を支援する団体は、前日の15日、ナワリヌイ氏が裁判のために刑務所からビデオを通じて姿を見せ、健康そうに見えたとしてその映像をSNSで公開していました。

ロシア大統領府のペスコフ報道官は16日、記者団に対し「われわれが知るかぎりでは、規則に従って確認や解明などが行われている。医師が明らかにするはずだ」と述べたほか、ナワリヌイ氏の死亡についてはプーチン大統領も報告を受けたと明らかにしました。

アレクセイ・ナワリヌイ氏とは

アレクセイ・ナワリヌイ氏は、ロシアでプーチン政権を批判してきた急先ぽうとして、世界的にも知られた反体制派の指導者です。

プーチン大統領が反対勢力に対する抑圧を強める中で、最大の政敵ともみられてきました。

ナワリヌイ氏は、1976年、モスクワ州生まれで、2000年代初めからプーチン政権の高官や国営企業の汚職を主にインターネット上で告発する活動を続け、若者を中心に人気のブロガーとして支持を広げていきました。

政権側の汚職や選挙の不正に対して、ナワリヌイ氏は反政権デモを呼びかけ、ロシア全土に広がりを見せました。

一方、ナワリヌイ氏自身は政権から敵視され、繰り返し拘束された上、罰金刑や実刑を科されました。

そうしたなか、2020年、ナワリヌイ氏はロシア国内を旅客機で移動中に突然、意識を失い、ドイツの病院に搬送されます。

原因の究明にあたったドイツ政府は、旧ソビエトで開発された神経剤『ノビチョク』と同じ種類の物質によって攻撃されたと発表しました。

政権側の関与が疑われる毒殺未遂事件として、世界に衝撃を与え、プーチン政権に対する国際的な批判が高まりました。

そして、ナワリヌイ氏は、2021年の1月、療養先のドイツから帰国した直後、過去の経済事件を理由に逮捕され、刑務所に収監されました。

また、ナワリヌイ氏が率いる団体もその年の6月、ロシアの裁判所から「過激派組織」に認定され、解散に追い込まれました。

さらに、2022年3月、ロシアの裁判所は、新たに詐欺などの罪で禁錮9年の判決を言い渡し、刑期が大幅に延長されることになりました。

しかし、ナワリヌイ氏は、刑務所からも支援者を通じてSNSで政権批判を続け、弾圧に屈しない姿勢を崩しませんでした。

プーチン政権が始めたウクライナへの軍事侵攻に対しても繰り返し非難し、市民に反対の声を上げるよう呼びかけました。

欧米各国や人権団体はプーチン政権に即時釈放を求め、国際社会ではこうしたナワリヌイ氏の姿勢を評価する声も高まります。

ナワリヌイ氏は、EU=ヨーロッパ連合の議会が人権擁護に貢献した人に贈る「サハロフ賞」に選出されたほか、たびたびノーベル平和賞の有力な候補にも上がりました。

また、2023年、活動を取り上げた映画『ナワリヌイ』がアメリカのアカデミー賞の長編ドキュメンタリー賞を受賞しました。

2人の子どもとともに授賞式に出席した妻のユリアさんは「夫は真実を述べ、民主主義を守るためだけに刑務所にいます。夫と私たちの国が自由になる日を夢みています」と訴えていました。

一方、支援団体はナワリヌイ氏の体調が収監中に悪化しているとたびたび訴え、去年4月には「急性の胃の痛みを訴え、刑務所に救急車が呼ばれた」と明らかにした上で「ゆっくりと、しかし着実に毒殺されようとしている可能性が排除できない」と危機感を訴えていました。

ナワリヌイ氏に対し、ロシアの裁判所は去年8月、過激派団体を創設した罪などで新たに禁錮19年の判決を言い渡し、刑期がさらに大幅に延長されることになりました。

そうした状況の中でもナワリヌイ氏は、ことし3月のロシア大統領選挙をめぐって、支援団体を通じてプーチン大統領以外の候補者に投票するよう呼びかけ、政権への批判姿勢を貫いています。

去年12月、支援団体はナワリヌイ氏との連絡が途絶え、所在が不明になったと明かし、その後、ロシア北部の北極圏にある刑務所に移送されていたことがわかりました。

ナワリヌイ氏は先月、SNSを通じて移送後の姿を見せていました。

2024年2月17日 7時10分 NHK

 

 

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