JRAにおける夏競馬、というか夏のローカルシリーズが終わった。ということはキー局受けでない限り地方の地上波のテレビ局で自局制作する局であれは『主場開催』としての中継を終えた計算である。

 

 

※当初新潟の直線レース用に使用されたもの
(2024年アイビスサマーダッシュ)
 
 

※『魔改造』として馬主服が織り込まれたシステム
(2024年札幌記念)
 

 

私も、ラジオNIKKEIの中継に加え地上波のテレビ中継も視聴補助として活用しており、このたび実にニッチな視点になるが、

 

『地上波のテレビ局が自局での競馬中継の際にJRAのトラッキングシステムを活用しているのか』

 

をまとめることができた。

 

 

 

ウチのラケットさん(ダノンスマッシュ)とニーやん(ファインニードル)の2頭は、このニッチなゾウたん調べを受け『トラッキングシステムの地上波の中継への普及策があるのでは?』と考えたようで、こんな会話を交わしていた。

 

 

 

 

ラケットさん(ダノンスマッシュ):JRAも公式映像に搭載するトラッキングシステムを開発しグリーンチャンネルの中継→BSイレブンの中継にも使用という道をたどり『公式映像の格』になる表示ができて、ここにきて地上波のテレビ局にも還元している印象があるけど、関西圏でまだな局多そうだし何か障壁でもあるのかな?

ニーやん(ファインニードル):そこわからないんだよね。なんか杉本清さんが自らの著書で述べたところでは関西テレビだと杉本さんの在職時当たりからモニター重視の傾向で実況するよう教えられているんだよね。フジテレビもこの傾向が強いようで、青嶋達也さんの実況に密着したニュースの動画も見たけど(著作権に配慮する関係上動画は省略)『モニターが主で双眼鏡は従』というのがフジテレビ系列では定着している雰囲気あるし。

ラケットさん:トラッキングシステムの導入って『わかりやすい競馬映像に向けた補助策』という目的みたいだけど、公式映像で培った技術を地上波の中継にも還元するある意味JRAにとっては『普及策』に腐心していると思うんだ。

ニーやん:『競馬中継を見やすく・わかりやすく』というのはどこのテレビ局の中継でも長年の懸案事項のところってあるからね。そういう意味でもJRAは地上波のテレビ局にトラッキングシステムの売り込みに力を入れているみたいだし。でも、関西圏中心に導入していないのって競馬実況に対する局の矜持みたいなものあるんじゃないかな。

ラケットさん:よくわかんないけど。関西テレビのように『モニターさえあれば』という考えもあるようだから一筋縄ではいかないと思うんだよね。そういう意味では以前、サー兄(サートゥルナーリア)・クロ美(クロノジェネシス)・フィーちゃん(フィエールマン)の3頭で『どの国の公式映像が見やすいのか』って話になり香港の方式が理想という結論に達したことあったよね(当該記事リンク貼る)。

 

 

ニーやん:そういう意味ではJRAも『ラジオNIKKEIで実況の補助に使う展開整理の図』方式と香港方式と2パターン出来ているみたいだし秋のGⅠシーズンでどっちの方式になるのかあるいは全テレビ局での普及に向けて更なる『魔改造』みたいなことでも起きるのか注目しないとね。

 

 

ラケットさんもニーやんも地上波放送への全面普及には時間がかかっていると思っており、そのためにはまだまだ止まらない『魔改造』というアップデートを繰り返せば全テレビ局への普及は時間の問題なのではと思っているようである。2頭の理想も『自局の中継映像×トラッキングシステム』という図式のようであり、納得できるファンは多いのではないかと思う。

秋のGⅠシーズン、JRAが更なるトラッキングシステムの魔改造を見せるのかどうか、そしてまだ導入していない局がすべて採用し地上波テレビ局完全制覇まであるのかその行方にも注目が必要なようだ。