今年も養成機関への入学の段階から未来のホースマンを目指した戦いが始まる。JRAの競馬学校が6月10日に願書受付開始。例年であれば秋のJRAのGⅠが始まるタイミングで地方競馬教養センターの騎手候補生の願書受付が始まる。試験を突破しさらに課程終了後の騎手試験を突破した者に騎手免許が新規に与えられるが、その中で一般常識としての知識の涵養も怠らないのは双方同じようである。

 

先日、父の仏前でノンアル飲料で昼飲みをやっていたイクちゃん(イクイノックス)とソダちゃん(ソダシ)は、競馬実況アナウンサーの仕事に関する動画を見ていくうちに、

『こんなカリキュラムが騎手養成課程にあると嬉しいのでは?』

と思うことがあり会話を交わしていた。

 



 

イクちゃん(イクイノックス):ジョッキーの養成課程って、騎乗技術やウマ学、法規関係の専門色の強いのはもちろんなんだけど、今度取締役に就任する中野雷太アナがJRAの競馬学校で『コミュニケーション論』的な授業としてレースアナウンサー養成講座で扱う内容も含めた授業をやっていたみたいなんだ。

ソダちゃん(ソダシ):それね~。逆のこと地方競馬教養センターでもできそうな気がする。それもそうだけど、何かもうワンポイント可能なことってある気がするの。

イクちゃん:何だろ?

ソダちゃん:前にチャン坊さん(インディチャンプ)とララ美さん(ラッキーライラック)との間で『地方競馬教養センターとラジオNIKKEIの接点』について考察してたの。

 

 

ソダちゃん:その中で、地方競馬教養センターの騎手候補生がJRAの競馬場に出向きラジオNIKKEIの実況席を見学し、その逆でJRA競馬学校の生徒が地方競馬場の実況席を見学するということ言ってたけどその発展形として、『実況に使う服色表の塗り絵』にチャレンジさせるのってありだと思う。ざっとなんだけど勝負服の塗り絵だけで3件確認できたわ。実践させるなら3例目の三宅きみひとアナの場合はパソコンで作成する関係上マクロとか駆使する関係もあるから1本目の山本直アナと2本目の小塚歩アナのように色鉛筆を使う基礎的な方式でチャレンジしてもらったほういいと思うの。

 

 

 

 

 

 

イクちゃん:確かに、自分が着用する勝負服って実況者にどう見られているのかは心得ておかないと大変なことになると思うね。そういう意味では地方競馬教養センターの騎手候補生であれば本式で学ぶことになると思う。

ソダちゃん:逆に、JRAの競馬学校の生徒だと、こっちの動画の13分50秒頃のタイミングに鈴木努アナが出馬表に塗り絵を書き込む光景があるんだけどなんとなく略式的に学ぶことになるのかな。

 

 

イクちゃん:本式と略式で学ぶのとでは違うと思う。騎手になった際に自分の着用する勝負服が実況アナにどう見られているか理解しておく必要はあるけどどうせだったらレースアナウンサー養成講座の内容に準じた内容にしてあげたほうがいいのはあるね。

ソダちゃん:双方とも実況事業者側とカリキュラム内容すり合わせて学校内の座学で教えてあげるのもまたいいと思うけど競馬場に見学に来たついでに教えるのがポイントにもなりそうだと思う。

 

 

チャン坊とララ美の会話の際には『騎手養成機関同士の交流』ということに重きが置かれていたようだが、イクちゃんとソダちゃんの場合は『レースアナウンサーの仕事』からみた場合のカリキュラムということで面白いものがあった。確かにホースマンになるにあたり『実況アナから学ぶ』ということは必要なだけに、取締役に登用される中野アナの次を担うアナウンサーがどんな講義をするのか競馬学校の場合は注目だし、地方競馬教養センターの場合も、北関東に所在地があるゆえに実況供覧を耳目社のアナウンサー陣が実況を務めていることも最近X(旧Twitter)で知った次第。もっと実況者と騎手の卵の距離が狭まってくれることを期待したい。