10月1日から11日までの間熱戦が繰り広げられた栃木での国民体育大会。その中で6日から10日までの間馬術競技も開催されたが、その会場になったのが地方競馬全国協会の機関で那須塩原市の『地方競馬教養センター』。国体を機にこの名前を知り、このセンターが『ばんえい競馬を除く地方競馬騎手の養成機関』とか『南関東競馬の認定外厩馬房に指定されている』ということも知った競馬ファンは多いと思う。

国体期間中に騎手候補生が競技を見学に来た旨のツイートが公式アカウントにあったのでリンクを貼る(拝借いたします)。

 

 

 

JRAの競馬学校と騎手課程のカリキュラムを相互のホームページを対比比較してみたが、馬の管理や自由時間に差があるものの養成内容にはあまり差がないような感じを受けた。JRAの競馬学校で地方競馬の知識制度を学ぶように、地方競馬教養センターの場合も競馬法規について座学で学ぶ中で中央競馬に関する知識も学び、試験の際の学科試験の問題にも登場しているとみられる。

 

以前、JRAの競馬学校とラジオNIKKEIのつながりに関してくた馬(ディープインパクト)とリス子(リスグラシュー)の会話の中にそれらしき内容を勘ぐったことを書いたが(その記事を貼る)、今回は『地方競馬教養センターとラジオNIKKEIの接点』を考えるべくウチのチャン坊(インディチャンプ)とララ美(ラッキーライラック)が考え合うことになった。

 

 

 

 

ララ美(ラッキーライラック):地方競馬の騎手課程って競馬法規学ぶ際に中央競馬のあらましや仕組みって学科の座学で学ぶと思うんだけどradikoのおかげもあって中央競馬といえば実況を手掛けるラジオNIKKEIの存在があるのが騎手候補生たちのイメージにあると思う。

チャン坊(インディチャンプ):騎手候補生の中にも合格には至らなくてもJRAの競馬学校受験した人もいるはずだと思うし、中央競馬とはどんな感じなのか候補生も知っておかないといけないよね。デビュー後に特別交流競走で騎乗したりヤングジョッキーズシリーズのファイナルラウンドに残ってJRAの競馬場で騎乗することになったら心得ておかないと大変なことになるし。

ララ美:そういうこと考えたら地方競馬教養センターとラジオNIKKEIの接点ってあると思うんだけど…

チャン坊:学科の座学自体は担当教官かJRAの職員を講師に招いてできそうだけど、そういうことがない方が確かにおかしいよね。ララ美は何考えられるかな。

ララ美:私が考えるのは騎手候補生に実況席見学させるのとか考えられそうだわ。センターは栃木県内だから地方競馬であれば南関東の競馬場の実況席の見学とか耳目社(南関東競馬の実況受託)の関与でやりそうだけど。JRAの競馬場を見学させるついでにやりそうな気がする。中央競馬に関する授業のカリキュラム練るのに局長さん(中野雷太アナ)とか関われそうだと思うけど、自分たちの仕事場見せるってことやらないと示しつかないと思う。

チャン坊:僕が考えるのは競馬学校と同様かもしれないけど取材やインタビュー対応の座学と演習だと思う。耳目社の様な競馬実況特化のプロダクションだとメディア的な教習が効かないと思うから民放局の視点のインタビュー対応が学べると思うし。あと一民放局のアナウンサーゆえに授業の中でアナウンスに必要な基礎発声みたいなことも教えると思うな。

ララ美:何か有識者的なことになるけど、最近の競馬界の話題とか長岡一也さんとか白川次郎さんが講話とか開いてやりそうな気がする。

チャン坊:確かにそういう候補生向けの講演とかあっても不思議はないと思うな。まだあるな。来年デビュー予定の候補生の一言インタビューとか適切な時期に録って日経電子版の『競馬実況アナ日記』に掲載するというのはどうかと思う。

 

チャン坊:逆のパターンも考えてみるか。JRAの競馬学校と地方競馬の実況アナウンサーの接点とか。

ララ美:何考えられるかな~こっちも地方競馬のあらまし制度とかは学科の教官やNARの職員で賄えるとして…

(少し間をおいて)

ララ美:私は地方競馬の課題とか地方競馬の実況アナウンサーが語れる気がするわ。各地の地方競馬の実況から見た地方競馬の現状とか講話としてできると思う。

チャン坊:僕は地方競馬のクラス編成(C1、B1、A2、準重賞など)の解説とかやってもいいんじゃないかなと思う。加えて(また前にララ美が言ったことと重複するようだが)耳目社のアナウンサーが大井競馬場あたりに招いて自分たちの実況を見学させるとかやりそうな気がする。あと、馬場入場アナウンスに関しても担当アナウンサーから説明してもらえるから充実しそうだし。

 

ララ美:地方競馬教養センターとJRAの競馬学校ってレクリエーションで騎手候補生同士の交流はあるけど実況関係者が互いの候補生に教え語ることってないよね。そういう交流って今後必要な気がすると思うけど。

チャン坊:2024年には『3歳ダート三冠路線』もスタートするし、相互の競馬の仕組みや制度・実況について学ぶというのもこれからのジョッキーには必要だと思うな。

 

 

まとめてみると、2頭は候補生の交流も盛んにしてほしいのに加え実況担当者が互いの候補生に教える機会があった方がいいとの考えだった。通常の学科の授業で学べないことも実況アナウンサーから学べることもあるわけで、授業の活性化に期待を持っているようであった。とりわけ、地方競馬教養センターの候補生がラジオNIKKEIの実況席を見学するとか、JRAの競馬学校の生徒が耳目社の実況業務を見学するとかはウチも賛成するものがあった。