日本ダービーの終了後ほどなくしてJRAでも新馬戦が開幕。さらに北海道での夏の開催も待ち受ける。

 

実はラジオNIKKEIの競馬中継で、北海道での開催の際(変則で新潟・札幌になる場合を除く)には変動はあるもののおおむね第5レースに組まれる新馬戦前後に第1・第2放送での同時サイマル方式により札幌・函館の競馬場の放送席に競馬専門紙から解説者を呼んで展望を行うのが通例で、第1放送の場合は追加で土日と第8レースの前後にもスポーツ紙の記者を中心にした展望や新馬戦のレポートを行っている。

ちなみに、日曜日だけではあるものの、中央場所(東京・中山・京都・阪神)での主場が組まれた場合の第3場からの展望コーナーは2021年の小倉開催からおおむね第8レースの発走時間を基準に行われている。その際、開設にあたる競馬専門紙のトラックマンに『WIN5の狙いの馬』を必ずのように実況アナウンサーが聞いているが、夏競馬本番のように北海道が第3場になった場合、大半のアナウンサーがこれを省略している傾向がある。もしあったとしてもまれに第5レースの前後の放送時間の分で小塚歩アナが担当した際しかゾウたん調べでは確認できていない。

 

ウチのスバルさん(シュヴァルグラン)と火星くん(アドマイヤマーズ)の栗毛コンビはこの傾向を不思議に思っていたようであり、どうすればその点が進展するのか議論していた。

 



 

スバルさん(シュヴァルグラン):ラジオNIKKEIの中継も、第3場の展望に力を入れるようになってその中にWIN5の狙い目を盛り込むようになったのはいいけど夏の日曜日になると抜けている気しかしないんだな。

火星くん(アドマイヤマーズ):夏の日曜だってJRAもWIN5ちゃんと発売しているのに一攫千金狙いたい人のためにもそこ雑にしちゃイカンの僕も思うよ。ただスバルさん、夏競馬自体が新馬戦中心にレース解説やレポートを組んでしまうから、解説者も狙いのレースも推奨馬挙げるけど日曜のメインに踏み込んだところでWIN5の狙いまで時間が割けない事情もあると思うが。

スバルさん:オイラはかえって均衡を失するようにしか思えないな。本州で第3場だとGⅠが含まれる場合も結構あるから確実に狙いたい馬を入れるだろうけど夏競馬の場合WIN5の発売票数が伸び悩むのも力入らない原因じゃないかな。

火星くん:第1放送の北海道の展望が2部制(うち昼の分は第2放送との同時サイマル方式)で専門紙とスポーツ新聞で棲み分けられてしまってるのも難しくしている一因かな。

スバルさん:もう解決策は単純明快だと思う。原則日曜の第1・第2の同時サイマルの時間(おおむね第5レースの前後)に必ず全担当アナウンサーが入れてくることだけ。ある意味こういうのは『統一性』がないと展望に対するクオリティを欠くだけだと思うね。

 

火星くん:そういう意味では、暑熱対策が行われ長時間のお昼休みが新潟で組まれる札幌との2場開催での対象レースどうするかも気になるところだな。

スバルさん:出馬投票にもよるだろうけど7月28日を例に見てみよう。特別レースの編成が新潟が第6レース15時10分→メインの第7レース15時45分だからここは確実に入れてくると思う。

暑熱対策が組み込まれた

7月28日の新潟・札幌の競馬番組

2頭がWIN5の想定しているのは

黄色枠で囲んだ番号のレースとみられる

※JRAホームページ

『レーシングカレンダー』から

スクショし加工

 

スバルさん:そういう意味では札幌は通常の発走時間と変わりはなさそうだから単純に9・10・11の3レースを当てはめれば片付くと思う。

火星くん:おおむね想像はついたね。しかし新潟も対象レース片付いたところで平場4鞍やって18時25分に最後の特別やるというのもなかなか情けない気がすると思うぞ。

スバルさん:実はおじちゃん(オグリキャップ)とかライちゃん(ライスシャワー)とか専務(ナイスネイチャ)から聞いたんだけど、大昔の夏競馬で北海道や小倉に設定された薄暮競馬でもこんな時間体制ではなかったらしいしちょうど現在ではダービー当日の目黒記念が17時に発走するようになっているから同時の薄暮競馬に倣って目黒記念の発走時刻って決まったみたいらしい。

火星くん:馬の福祉とはいってもこんなことにするならナイターにしたほうがマシにも思えるな。他の薄暮競馬の地方やナイターが原則の高知や佐賀あたりだと売上げそのものがドンかぶり確実だと思うから事務折衝積み重ねるなどしないといけないと思うけど。あっ!確かララ美さん(ラッキーライラック)が持続可能な暑熱対策について一度言っていたはずだ!(その記事のリンクを貼る)

 

 
スバルさん:そうそう!そうなれば草刈り場みたいなこと減ると思うし新潟で行う発走時間も小倉や中京に応用できても不思議ないはずだし。

 

 

競馬番組リスナーの中にも夏の北海道からの展望時間で『あれ?WIN5の推奨馬は?』なんて疑問持たれる方は多いはず。2頭は『愚直に普段通りの第3場の展望に落ち着いてくれればいい』という理想を言わんとしている印象であった。

『わかる人にはわかる』という意味では暑熱対策期間中の2頭のWIN5対象レース想定は納得できる方は多いと思う。2頭はその先のレースが全部消化試合に終わるのも危惧していたようである。そして行きつくところはララ美が以前提言した『3週連続変則2場開催』になっていたようである。

 

余談だが、この2場開催であれば第2放送は関西支社のスタジオと札幌競馬場を結ぶ形である意味これまで通りで乗り切る可能性が高いと思われるが、問題は第1放送。暑熱対策で生じた長い昼休みをどう使うのか。時間内の札幌のレース実況を穴埋めするか能勢俊介さんの展望コーナー『今日の勝負どころ』、『競馬のツボ』、『今週の注目数字』のレギュラーコーナーや一時的に『今日のコラム』を復活させて穴埋めするくらいのことはやるはずだが、他の展望とかどうするのだろうか。大昔にやっていたコーナーの復活とかありうる可能性も残されており、番組の内容の行方には注目する必要がある。それにしても、この暑熱対策、何か『第2放送の短波ラジオでの配信が以前諸外国との混信対策で放送時間が制限されていた』という昔の薄暮競馬の際の事情も背景にあるのではとウチや短波ラジオからのヘビーリスナーなら感じているのかと思うと…(以下略)