ウチのピョンピョン(オジュウチョウサン)がアイドルホースぬいぐるみで展開されたことをきっかけに認知度が格段に増した障害競走。今年も開催が迫ってきた中山大障害も1934年の『大障害特別』として創設され春秋制や春開催の中山グランドジャンプへのアップグレードは経ているがその開催もこの暮れで146回の歴史を重ねる。

 

先日我が家に来たウチのエピさん(エピファネイア)は、過去のJ・GⅠの覇者、狭く言うとJRA賞でいう『最優秀障害馬』のタイトルを獲得した馬限定で『アイドルホースオーディション』ができないものか考察しているようで、史実では3歳牝馬三冠を獲得したタク子(デアリングタクト)がこの話に乗ってきた。事前に2頭はこの会話には登場しないがピョンピョンから歴代の大障害馬、J・GⅠ馬、最優秀障害馬についての情報を得たうえで臨んでいる。

 

 

 

エピさん(エピファネイア):何か気づいていないうちにピョンピョンがぬいぐるみで展開され、その後のアイドルホースオーディションでも引退馬の枠で往年の障害王者に票がいくつか集まっているように感じているけど、実はタク子さん、考えていることがあるんだ。

タク子(デアリングタクト):何かなエピさん?

エピさん:過去に障害GⅠ勝つか、最優秀障害馬に輝いた馬限定でアイドルホースオーディションをやるのはどうかと思う。往年の名ジャンパーからぬいぐるみ展開できる馬いれば障害競走の認知度がさらに増す気がするんだが。

タク子:ピョンピョン見ていれば思うんだけど、馬本体は容易に再現可能だとして、付録の障害を生け垣か竹柵にするかでお馬さんのイメージ変わってくると思う。現在のファン層に合うとしたら…

エピさん:アップトゥデイトくんは外せないだろ。いくらなんでもピョンピョンと死闘を繰り広げた馬なんだぞ。ネット上でも障害馬におけるぬいぐるみ化待望論なら群を抜いているような気がするぞ。竹柵で売り出し始めれば売り上げアゲアゲ確実だな。

タク子:私ならメイショウダッサイさんを推すわ。GⅠ連勝中のピョンピョンの記録止めた当事者だしルックス的にもシンプルなところあるから作りやすい気がするわ。加えてイロゴトシくん。はやり『九州・熊本が生んだGⅠ級ホース』なんだし今ぬいぐるみにならないでどうするの!っていうのはある。彼と同じ牧場の先輩のヨカちゃんだって喜んでいたし(その記事のリンクを貼る)。

 

エピさん:ほかにぬいぐるみになれそうな名障害馬って…何か人材枯渇のところあってさぁ~

タク子:確かにその通りだと思う。あえて挙げれば二刀流に脱線しそうになったポレール先生がいるんだけどパンチ力弱そう。かえって今後のスター発掘にかけるしか展望ない気がする。

エピさん:ぬいぐるみになる以上は絶対的な強さに加えてキャラクター性も問われるところはあるし、第二のピョンピョンを狙って『障害GⅠを2勝以上してぬいぐるみになる資格を取ろうかな!』って馬が出てきてほしいな。

タク子:そんな中からニシノデイジーが一番近い位置にいると思うんだけど確実にするなら最低でも中山大障害なら連覇が条件だし翌春にGⅠ獲るのも必須になると思うわ。そして彼の場合はオファーが出た際に西山さん(オーナー)が喜んでくれるかも大事になりそう。

 

 

ピョンピョンの場合は絶対王者の地位を確立してぬいぐるみになったところがありその再現を2頭は狙っているようであった。しかしオールドファンなら認知度の高そうな顕彰馬のグランドマーチスやバローネターフ、フジノオーといった往年の『大障害巧者』といった面々ですら遠かった(そもそも彼らが活躍した当時もアバンティー社制作のものですら発売されていない)だけにこれからは『障害王者でもぬいぐるみになれる』というのが今後障害で活躍する馬の糧になってくれればとも思っているようであった。