今月のベルデ·アートは 「ギルディング(金箔貼り)」です。

ギルディングとは西洋における 箔装飾です。

ヨーロッパでは、伝統技法的に陶器、ガラス、家具、カリグラフィー、

部屋の内装など 幅広く装飾に使われています。


今回はオイルを使ったトールペイント作品の額縁を ギルディングした例をご紹介します。


After

左から
金箔、銀箔、銅箔 で額縁をギルディングしました。

「杏&さくらんぼ」  デザイン/Cheri Rol

真鍮製のバスケットに果実が盛られているデザイン。
真鍮に合わせて、金箔でギルディングしました。


「ラベンダー&レース」  デザイン/Cheri Rol

銀食器に合わせて 銀箔をギルディングしました。
箔は竹製の 箔バサミを使って1枚ずつ貼っていきます。
竹製なので静電気が起きにくいのです。



「コパーケトル&アイリス」  デザイン/Sherry Nelson

銅のヤカンに合わせて 銅箔をギルディングしました。
箔を貼るには、専用の接着剤(ゴールドリーフサイズ)を塗って
少し時間をおいてから、箔を載せるのがコツです。

箔を貼って乾いた後、箔用シーラー剤を塗って酸化を防ぎます。

Before
ギルディング前の額縁。
木製なので、目止め処理をした後、渋赤色を塗ります。
この色を金箔の下に塗る事で、発色が良くなります。

試し貼りをしているところ。
ゴールドリーフサイズを塗って、慎重に金箔を置いています。
微風でも金箔が飛んでしまうので、息を止めて作業します。

箔には 赤斑箔、緑斑箔、青斑箔等々いろいろな種類があります。

またご紹介しますので、どうぞお楽しみに。



小さなアトリエ···工房Chieからのお便りでした。