シャガール 「エッフェル塔の新郎新婦」
明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。
今回は新年にふさわしく
幸せにあふれた、
そして3D空間のようにも見える
楽しい絵を紹介する。
その絵は「愛の画家」と呼ばれた
マルク・シャガールが描いた
「エッフェル塔の新郎新婦」である。
この絵のモデルの新郎新婦は
シャガール自身と最愛の妻ベラ。
後ろに見える紺色のどっしりとした建物が
タイトルにもあるエッフェル塔だろう。
その前で、新郎は右のほうに傾きながら宙に浮き、
新婦を抱き抱えている。
それを支えるかのように
体格のいい鶏が踏ん張っている。
この絵は皆さまも、ご覧になったことがあると思うが、
シャガールのいつ見ても楽しい絵だ。
それにしても
この新郎の浮き上がり方は相当なものだ。
今、幸せの絶頂にある、という気持ちの表れだろう。
鶏のお腹の中に
バイオリンを持ったエンジェル?がいる。
ということは、
このカップルが望んでいるのは音楽家か?
鶏は繁栄と生殖のシンボルといわれているが、
優秀な芸術家がたくさん誕生することを
願ったのかもしれない。
また、緑豊かに茂った大木や、
左上には大きく輝く太陽、
右下には彼の故郷ヴィテブスクの風景、
左中はユダヤ教徒の行う天蓋のついた結婚式、
右上には半身がバイオリンのヤギなど、など、
とても楽しい絵だ。
描かれてどれもが、
シャガールの大好きなモティーフだろう。
明るい色も幸せを表しているようだ。
この作品を描いた1939年ころは、
ナチスドイツの迫害に遭い、大変な時代だったようだ。
だからこそ、
このように幸せにあふれた絵を描いたのだろう。
今晩の
「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、
新年にあたり、この絵の幸福感を
世界中に配達したい・・・・・
