ゴッホ「星降る夜 アルル」 | ひとりぼっちのウォークマン

ゴッホ「星降る夜 アルル」

”星が降る” とは、

 

まさにこのことなのかもしれない。

 

 

今にも降ってきそうに、

 

空いちめんに星が輝いている。

 

 

この絵はヴィンセント・ヴァン・ゴッホの描いた

 

「星降る夜 アルル」である。

 

 

ここは南仏アルルで

 

流れているはローヌ川、

 

 

向こう岸には街並みが見える。

 

 

この街のどこかにゴッホは暮らしていたのだ。

 

 

ゴッホはこんな美しい景色を、

 

毎日、見ていたのだ。

 

 

うらやましい限りだ。

 

 

もう、描かずにはいられなかったことだろう。

 

 

そして、真ん中あたりには、

 

北斗七星(大熊座)が描かれている。

 

 

ここらあたりがゴッホの

 

純粋で素敵なところだ。

 

 

対岸にあるガス灯が川面に映りゆらゆらと

 

水面をオレンジ色に照らしている。

 

 

そしてこの青色が何とも言えないのだ。

 

 

空の青と、川面の青が、

 

高い透明度のあまり、

 

吸い込まれてしまいそうになる。

 

 

この絵を描いたころのゴッホは

 

絵に対する情熱にあふれ、

 

 

意欲的に制作に取り組み、

 

仲間を集め、切磋琢磨していた頃だろう。

 

 

右下にいる男女はカップルのようだが、

 

この美しい景色を見に来たのだ。

 

 

恋人同士なら、こんな夜に、

 

この景色を眺めたくなるのも十分うなずける。

 

 

 

今晩の

 

「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、

 

この星降る夜のローヌ川の畔へ・・・・・