シャガール 「ダフニスとクロエより「牧場の春」」
なんときれいな赤なのだろう。
画面全体がピンクのような赤だ。
左に女性のような顔が、
右に男性の顔が。
この絵はマルク・シャガールの描いた
「ダフニスとクロエより「牧場の春」」である。
男性は手に花束を持って、
女性を大切に包み込んでいるように見える。
それを見守るかのように緑色の羊だろうか、
角のある動物がいる。
ほかにも、白い小鳥や馬?ニワトリなどが
周りを囲んでいる。
そして、左下には小さなカップルが・・・・・
なんと幸せにあふれた絵なのだろう。
真ん中にいる若い二人を
みんなが祝福しているかのようだ。
「ダフニスとクロエ」は神話を基にした小説で、
2~3世紀ごろ、
ギリシャの小説家ロンゴスが書いたと伝えられている。
その舞台は、エーゲ海に浮かぶレスボス島で、
山羊飼いに育てられた美少年ダフニスと、
隣の牧場で育てられた美少女クロエが
お互いに想いを寄せていた。
数々の試練や困難に立ち向かい、
女神や妖精の助けを得ながら、
やがて、めでたく結ばれるという、
牧歌的でロマンティックな物語なのだ。
なるほど、二人の純粋な愛が、
この淡いピンクのような赤なのかもしれない。
山があり、花が咲き、動物がいる、
この牧場にも春が来たのだ。
ダフニスとクロエにも、幸せな春が・・・・・
今晩の
「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、
エーゲ海に浮かぶレスボス島で、
この幸せいっぱいな春を満喫したい・・・・・
