イワン・シーシキン 「雨の樫林」 | ひとりぼっちのウォークマン

イワン・シーシキン 「雨の樫林」

霧雨でも降っているのだろうか。

 

ひとつの傘に寄り添う二人、

 

 

森の中は白いもやがかかっている。

 

そして、大きな樫の木が、そびえ立つ。

 

 

なんてロマンチィックなのだろう。

 

 

この絵はイワン・シーシキンの描いた

 

「雨の樫林」である。

 

 

ずいぶん広大な土地のようだが、

 

ここはロシア、

 

 

この白いもやの先には何があるのだろう。

 

樫林が続いているのか?

 

 

もやの隙間からは、

 

少し明るい光がさしてきているようにも見える。

 

 

 

白いもやがそうさせるのか、

 

ひんやりとした中にも、

 

生暖かい空気が漂っているようだ。

 

 

それがとても心地良くて、

 

こんな所を歩いたら、

 

 

心が落ち着き、そして体の中も

 

どんどん浄化されていくに違いない。

 

 

 

シーシキンはロシアの季節の移り変わりを

 

敏感にとらえようとしていた。

 

 

そして、この森の美しさにも、

 

魅せられていたのだろう。

 

 

 

彼はサンクトペテルブルクの南に

 

ダーチャ(別荘)を構えていた。

 

 

そしてそこは風景画を描く拠点として

 

よく利用していたが、

 

1898年、このダーチャで亡くなっている。

 

 

 

彼は、最期の最期まで、

 

大好きな自然の中に居たのだ。

 

 

とても幸せな人生だったと信じたい。

 

 

 

今晩の 

 

「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、

 

この雨の樫林を、誰かと歩いてみたい・・・・・