コンスタンチン・コローヴィン 「小舟にて」
ここは森の中の静かな水辺。
小舟を浮かべ、男と女が
何やら深刻な雰囲気を漂わせている。
一体、何があったというのだ。
この絵はコンスタンチン・コローヴィンの
描いた「小舟にて」である。
場所はロシアのモスクワに近い
クライズマ流域の水辺である。
二人だけで小舟に乗れば
そして、静かな水辺となれば、
そこには二人だけの幸せな世界が
あるはずなのに・・・・
この二人には、そんな幸せ感はなさそうだ。
小舟のへり先に女性が座り、
中央の椅子には無精ひげを生やし、
前面の椅子に帽子を置いて、
男性が座っている。
男性は右手に本を持ち、
読んでいるのか、いないのか、
うつろな雰囲気だ。
よく見ると、女性は
彼に何かを問いただしているように見える。
男性は、その話を聞きたくないのか、
本に逃げているのかもしれない。
これは、よくあることといえば、
あることだ・・・・・
本に逃げるしかないのかもしれない。
こんな素敵な場所で、
周りには緑の葉が生い茂り、
川底が見えるぐらいに透きとおる水辺で、
誰にも聞かれたくない話をする二人、
でも、深刻だ。
水辺に遊ぶ小鳥たちに聞いたら、
何か教えてくれるだろうか。
とにかく、
この二人に幸せな未来があることを
祈るばかりだ。
今晩の
「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、
素敵な女性とこの水辺へ・・・・・
