イワン・クラムスコイ「忘れえぬ女(ひと)」 | ひとりぼっちのウォークマン

イワン・クラムスコイ「忘れえぬ女(ひと)」

なんと美しい女性なのだろう。

 

 

この人は、いったい誰?

 

 

つんとあごを持ち上げ、

 

馬車の上から何を見ているのだろう。

 

 

 

一度、会いたい。

 

会いたいと思って現在に至っている。

 

 

 

この絵はイワン・クラムスコイの描いた

 

「忘れえぬ女(ひと)」である。

 

 

ロシアのモナリザともいわれてる

 

肖像画の傑作なのだ。

 

 

冬の冷たい朝靄(もや)の中、

 

ペテルブルクの町並みを背景に、

 

馬車に乗った女性がいる。

 

 

帽子にはダチョウの羽根飾りと真珠が付いている、

 

豪華な黒い毛皮のコートと、温かそうな手袋を

 

身に付けて。

 

 

どれもこれも豪華だ。

 

 

でも、顔立ちは美しいが、

 

まだ幼さも残っているようにも見え、

 

 

豪華な衣装とのギャップも感じられる。

 

 

 

 

何より、この表情が気になる。

 

この視線の先には誰がいるんだろう?

 

どんな会話をしたのだろう。

 

 

視線の先の男性は、

 

ただひたすら謝っている姿が浮かんでくる。

 

 

という事は、女性にとって、

 

相当、癇にさわることを言ったのかもしれない。

 

 

など、など、

 

想像がどんどん膨らんでくる。

 

 

 

この絵のモデルは、いったい誰なのだろう?

 

 

画家のクラムスコイが制作の動機については、

 

長い間、口をつぐんでいるので、

 

 

ますます、作品の神秘性が増しているのだ。

 

 

 

一説には、このモデルは、美貌の人妻の悲恋を描いた

 

トルストイの『アンナ・カレーニナ』とも言われている。

 

 

 

今晩の 

 

「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、

 

この馬車で女性のとなりの席に・・・・・