ルーベンス「マルスとレア・シルウィア」
ここは、お城なのか、それとも神殿か?
こんな厳かな場所で、
ただならぬことが起きているようだ。
たくましい男性が美しい女性を
襲おうとしている。
この絵はピーテル・パウル・ルーベンス
の描いた「マルスとレア・シルウィア」である。
この様な恐ろしい場面だが、
周りには天使たちが・・・・・
なんて可愛いのだ。
左の天使は恐ろしい男の兜をもって、
何やら協力しているのか。
真ん中の天使も男の袖をもって
けしかけているようにも見える。
これはローマ神話の一場面である。
神話によると、
この恐ろしい男は戦いの神、マルスだ。
この美しい女性は国王の一人娘、
王女レア・シルウィアで
彼女は神に仕える巫女なのだ。
軍神マルスは神殿で働く
シルウィアを見初め、
どうしても会いたいと、
雲に乗って現れたのだ。
二人の可愛い天使を従えて。
ちょっと荒々しく
怖い絵のように見えたが、
実は、求愛の場面のようだ。
なるほど、
恋のキューピットとは、このことか。
可愛い天使のおかげか、
マルスとシルウィアは、
結ばれることが出来たのだ。
そして、その後、
双子の子を授かることになる。
さて、その後が気になるところだが、
この双子は波乱にとんだ人生を経て、
成人し、ロムルスとレムスと名付けられ、
ローマの伝説上の建国者となったのだ。
マルスとレア・シルウィアが
結ばれたことによって、
あのローマ帝国の礎ができたというわけだ。
今晩の
「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は
この求愛の場面の立会人として・・・・・
