ボナール「乗合馬車」 | ひとりぼっちのウォークマン

ボナール「乗合馬車」

この神々しいまでの光りは何だろう。

 

大きな輪の中に女性がひとり、

 

 

この絵はピエール・ボナールの描いた

 

「乗合馬車」である。

 

 

 

どうやら、この大きな輪は

 

乗合馬車の車輪のようだ。

 

 

ボナールが見た乗合馬車は

 

太陽に照らされ

 

大きく黄金色に輝いていたのだろう。

 

 

「日本びいき」のボナールはこの時、

 

何を感じたのか?

 

 

どこかで見たことのある、この黄金色、

 

 

これは仏像の光輪ではないか!!

 

と感じたに違いない。

 

 

この黄金色は、ただ、

 

まぶしく輝いているだけではない。

 

じんわりと温かい空気さえも漂わせている。

 

 

大きな黄金色に輝く車輪の前で、

 

若い女性が身をかがめながら、

 

こちらを向いている。

 

 

表情は優しそうで温かい眼差しだ。

 

 

この何気ない雰囲気が

 

この絵を、さらに

 

ダイナミックにしているのかもしれない。

 

 

ボナールは19世紀末のパリで、

 

前衛的な芸術家の集団である

 

ナビ(予言者)派として活躍した。

 

 

そんな彼の発想のもとに描かれた

 

この絵は

 

 

車輪を光輪のように描くなんて、

 

自由で、温かく夢があって、楽しくなる。

 

 

この絵は一般的には、

 

あまり知られていないが、

 

 

私は、この黄金色に

 

すっかり魅せられてしまったのだ。

 

 

 

今晩の

 

「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は

 

この黄金色の乗合馬車の乗客に・・・・・