ルーベンス「キリスト哀悼」
敬虔なクリスチャンのルーベンスは、
その信仰心をわかりやすくするために、
このような絵を描いていた。
皆さんもご存知のように
キリストはエルサレム郊外のゴルゴタの丘で
はりつけに処され亡くなった。
キリストの遺体が親族のもとに帰ってきた時の
様子を描いたのが、
このルーベンスの「キリスト哀悼」である。
真ん中の人物がキリスト、
その周りには聖母マリア、聖ヨハネ、
右端は若く美しいマグダラのマリア、
そして天使たちが囲んでいる。
キリストはもう動かない。
脇腹には深い傷、
そして手の甲、足の甲には深く打たれたのだろう、
釘跡がくっきりと見える。
何と傷ましいことだ。
あまりにもリアルで、目をそむけたくなる。
聖母マリアは絶望のあまりか、天を仰いでいる。
周りの聖ヨハネや、天使達もそうだ。
その姿はすべての者に
深い哀しみを与えるものだった。
しかし、頭上には、いくばくかの光が
射しているかのようにも見える。
これは神の救いか。
マグダラのマリアは
右目に大粒の涙が浮かべ、嘆き悲しんでいる。
彼女はキリストにより、
七つの悪霊を追い出してもらい、
キリストの受難にも立ち合い、
復活したさいに最初に出会った女性なのだ。
また、キリストが棺の上に置かれているのは、
これから埋葬を執り行うという意味もあるようだ。
その横には聖母マリアが取り除いたのか、
いばらの棘の冠がそっと置かれている。
今晩の
「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、
この哀しみの場面に・・・・・
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