ボナール「猫と女性 あるいは餌をねだる猫」
白いテーブルの前に女性が一人、
そして横には
白い猫が描かれている。
この絵はピエール・ボナールの描いた
「猫と女性 あるいは餌をねだる猫」である。
女性の表情は何故かハッキリしない。
しかし、横にいる猫は、
何と表情豊か。
テーブルの上には皿があり、
その上には魚が一匹、のせられている。
猫は
「そのお皿の魚を下さい。」
「ねぇ、どうしてくれないのですか?」
女性はそれを制するかのように
右手をテーブルの上にパチンと置いている。
涼しい顔で、
「いけません。」
「後であげます。」
とでも言っているのだろうか、
あまり笑顔のない表情で。
猫は前足を上下しながら何回も何回も
お願いしているようだ。
女性と、皿の上の魚を交互に見ながら・・・・・。
このふたりは長年一緒に暮らし、とても仲良し、
こんな風に小芝居をして楽しんでいるのかもしれない。
などと想像しながら、
あまりの可愛いさに、「プッ」と吹き出してしまった。
ボナールは「日本かぶれのナビ派」といわれていて、
浮世絵が好きだったようだ。
この絵も、あまり立体感を出さずに
平面的に描かれているようだが、
どこかに浮世絵につながる部分があるのだろうか?
今晩の
「一人ぼっちのウォークマン」の旅は
この白い猫と戯れに・・・・・
