ルドン「イカロス」
夕陽に照らされながら、両手に赤いものを掲げ、
丘の上に立っている人。
これはいったい誰?
眩しいばかりの太陽の光を浴びながら、
何をしているのだ。
この絵はオディロン・ルドンの描いた「イカロス」である。
これはギリシャ神話の一場面で、
描かれている少年がイカロスだ。
この絵は何を言わんとしているのだろう。
少し物語を紐解いてみると、
イカロスの父は腕のいい大工だったようで、
クレタ島のミノス王のために
ラビリンス(迷宮)を造ったほどだ。
ところが、ある日、ミノス王の機嫌を損ね、
息子イカロスとともに塔に幽閉されてしまったのだ。
そこで父と息子は塔からの脱出作戦を考えた。
その作戦とは、鳥の羽を集めて
ロウで固めた大きな翼を作り、
背中に着けることだ。
つまり鳥のように飛ぶという事だ、
なるほど・・・・・。
そこで父はイカロスに2つの忠告を与えた。
1、蝋が湿気でバラバラにならないように
海面に近づいてはいけない。
2、蝋が熱で溶けてしまうので
太陽にも近付いてはいけない。
ところが、イカロスは翼を背負い
嬉しくて、嬉しくて、たまらない、
太陽にドンドン近づいてしまったのだ。
イカロスの気持ちが良く分かる。
さてさて、太陽に近づいた翼は
父の忠告通り、熱で蝋が溶けて、
解体しまったのだ。
その結果、イカロスは墜落して
死んでしまったという、
可哀相な話なのだ。
さて、この絵の場面は、
まさに翼を付け太陽に向かって
飛び立とうとしている。
手に持っているのは、
太陽神へのお土産なのかもしれない。
この神話には、
人間のごう慢さは自らを破滅に導くという
戒めの意味があったという。
だが、しかし、常識にとらわれず、
自らの手で翼を作り、
チャレンジしてほしい。
それは若いからこそできることなのだ。
私は若者の前向きのチャレンジ精神には
いつでも応援したい!!
今晩の
「一人ぼっちのウォークマン」の旅は
もっと頑丈な翼で天空を飛んでみたい・・・・・
