ボッティチェリ「パビリオンの聖母」
この柔らかいピンク色は、
何と幸せな気持ちにさせるのだろう。
絵、全体がピンク色に染まっているようだ。
真ん中に立っている女性は聖母で、
天使の女性に支えられているのが幼な児イエスだ。
あと2人の天使がそれぞれにカーテンを開けている。
この絵はボッティチェリの描いた
「パビリオンの聖母」である。
聖母の頭上にあるのは天蓋で、
これでパビリオンと名がつけられたのだろう。
この作品は直径65cmの円形をしていて、
この形がピンク色と共に、
何とも言えない幸せ感を醸し出している。
天蓋の下の開かれたカーテンの
向こう側には欄干があり、
その向こうには緑の木々や山が見え、
きっと、この窓からの眺めは素晴らしいことだろう。
このように背景に遠くの風景を描くのは、
有名な絵にもあったような気がする。
幼な児イエスは
手に何か、おもちゃのような物を持ち、
聖母に話しかけている。
聖母マリアは優しい眼差しで、
そのおもちゃを渡したのかもしれない。
何とも言えない愛が溢れた聖母とイエスの姿に
観ているこちらも優しい気持ちになってくる。
この様に、聖母マリアの絵は
穏やかで慈愛と優しさに
満ちあふれた表情が描かれる。
しかし、イエスが将来歩むであろう茨の道を憂い、
虚ろな表情も垣間見れるといわれている。
それがボッティチェリの独特の表現のようだ。
はたしてこの絵からも
そんな聖母の心境が見て取れるだろうか。
今晩の
「一人ぼっちのウォークマン」の旅は
この慈愛に満ちた聖母のそばに・・・・・
