ルドン「アポロンの二輪馬車」
今回はフランスの画家オディロン・ルドンを取り上げる。
彼は我々には理解しがたい
少し難しい絵を描いている。
例えば眼球、首、怪物など奇怪な作品だ。
また、晩年には神話を主題にした作品も多く、
1905年から太陽神アポロンをテーマにして、
およそ10点の作品を繰り返し描いている。
この絵は「アポロンの二輪馬車」である。
なんとも不思議な絵だ。
先ず、真ん中にある4つの塊は何だろう。
そして右の金色の光
そして下にある不気味な物。
この白い4つの塊は4頭の白馬、
右の金色の光の中には
2輪車の手綱を引く太陽神アポロンがいるというのだ。
そして下には大蛇が、
この大蛇は
不気味な光を帯びた黄緑色で
のたうち苦しんでいる様だ。
これは神話の中の一場面である。
簡単に言ってしまうと、
太陽神アポロンが、
天を翔ける4頭の白馬の馬車に乗り、
大蛇ピュトンと戦い、打ち負かしたという話なのだ。
なんと格好のいい白馬なのだろう。
この深みのある綺麗な青い空を
真っ白い4頭の白馬が翔る様は、
どんなにか美しいことだろう、
そして暗黒の地にいる大蛇と、
金色に包まれた太陽神アポロンとの
コントラストがなんとも見事で迫力のある絵だ。
このテーマの絵はロマン主義の画家ドラクロワが、
ルーヴル美術館の天井画に描いている。
この天井画を見たルドンが、
深く感銘を受け、この絵を描いたといわれている。
今晩の
「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、
このアポロンの天を翔ける二輪馬車に乗って・・・・・
