ヤン・ブリューゲル1世・2世 「机上の花瓶に入ったチューリップと薔薇」 | ひとりぼっちのウォークマン

ヤン・ブリューゲル1世・2世 「机上の花瓶に入ったチューリップと薔薇」

16世紀後半~17世紀のフランドル地方の静物画は

 

貴族のコレクションとして発展していた。

 

 

この頃に活躍した画家ヤン・ブリューゲル1世(父)は

 

花や森、動物などを

 

色彩豊かに光溢れる細密な描写で

 

表現したことから「花のブリューゲル」と言われていた。

 

 

この絵は父と、その工房で弟子として学んでいた

 

息子ヤン・ブリューゲル2世が共作で

 

描いたものである。

 

 

タイトルは

 

「机上の花瓶に入ったチューリップと薔薇」である。

 

 

 

大きな花が迫ってくる、

 

バランスの悪い、小さな花瓶が倒れそうで、

 

何か不思議な花たちだ。

 

 

先ず4本のチューリップがちょっと不気味。

 

 

そして、すいせん、ダリア、バラなどなど、

 

それぞれの開花時期も違うような気がする。

 

 

しかし、豪華で美しいことに変わりはない。

 

 

また、背景は黒っぽい、

 

 

これによって柔らかな花が

 

より立体的に鮮やかに見えてくる。

 

 

どうやら、これはただの「静物画」ではなさそうだ。

 

 

大きくして観てみると、

 

花びら、ガク、茎や葉が、

 

 

その姿、形をとてもリアルに大げさに

 

色彩豊かに描いている。

 

 

また、テーブルの上には、

 

ガラスの花瓶のほかに、折れた花の枝や、

 

昆虫などが置かれていて面白い。

 

 

これには何か意味があるのだろうか。

 

 

この時代は、チューリップは

 

とても高価な花だったようだ。

 

他の花もそうだったに違いない。

 

 

ブリューゲルはここに最高の花束を

 

描きたかったのかもしれない。

 

 

そして、3代続くブリューゲル一族の

 

「花の最高傑作」にしたかったのだろう。

 

 

今晩の

 

「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、

 

このブリューゲルの花束を求めて・・・・・