イヴァン・シーシキン「北部の荒野」
これはクリスマスツリーだろうか?
いや、得体のしれないおばけのようにも見える。
北の荒野にたった1本立っている。
この絵はロシアの風景画家イヴァン・シーシキンの
描いた「北部の荒野」である。
これは有名なロシアの詩人
ミハイル・レモントフの詩集、
「パイン」のイラストとして描かれたようだ。
この物体はモミの木ではなく、
パイン、つまり松の木だった。
それにしてもよく見かける
枝ぶりの良い日本の松の木とは少し違う。
誰も足を踏み入れたこともないような
この様な北の荒野に、
よくこんなにもしっかりと立っているものだ。
雲海の岩の上で、
強い寒風、氷雨、吹雪などに吹き付けられるだろうに、
幹は曲がることもなく、裂けることもなく、
雪の重さに耐えながら、
岩の端にしっかりと立っている。
松の木の下を見ると、影ができているところから、
月が出ているようだ。
この寒々とした青白い光は月光のせいか、
雪明りと月光と・・・・・
なんと神秘的。
そして、なんと神聖な空気なのだろう。
この松には神が宿っているのかもしれない。
観ているだけで、全てが浄化されていくようだ。
今晩の
「ひとりぼっちのウォークマンの」の旅は、
この厳寒の地で神聖な松に祈りを捧げに・・・・・
