モネ「積みわら、夕陽 (積みわら、日没)」
夕陽に染まったこの大きなものは何だろう。
小屋のようでもあり、土の塊のようでもあり、
不思議な物体だ。
この絵はモネが後年に手がけた連作のひとつ、
「積みわら、夕陽 (積みわら、日没)」である
日本なら、刈り取った稲を稲木(?)に干す風景は
秋の風物詩だが、
ここはフランスの片田舎 ジヴェルニー。
この積まれたものは脱穀前の麦で
小屋のように積み上げていったものだ。
これだけ大きな塊にするのは大変な作業だろう。
国は変わっても、刈入れが済んだ秋は、
豊かな実りに感謝するとともに、
この様に人々の目を楽しませてくれる。
この見事なまでの色彩には、ただただ、感動する。
向こうに見える空は夕陽で金色に輝いている。
そして積みわらは夕陽を十分に受けているが、
どんな色を放っているのか。
積みわらの輪郭は
金色のベールに覆われているようだ。
こちら側の積みわらは夕陽の陰になるので、
暗く赤く染まり不思議な色を醸し出している。
手前の地面には、その影が青白い色で広がっている。
そして、空と、
遠くにおぼろげに描かれている山並みと、
人家などが積みわらと溶け合って、
一体感を出している。
この金色と赤の暖色系の、
熱を帯びたような風景を観ていると、
ジワーっと温かいエネルギーが全身に伝わってくる。
今晩の
「ひとりぼっちのウォークマンの」の旅は、
この風景の中でエネルギーを感じる旅に・・・・・。
