ピサロ「羊飼いの娘(小枝を持つ少女)」
ピサロは農民の暮らしを
とても大切に考えていたようだ。
今回、取り上げるのは
「羊飼いの娘(小枝を持つ少女、座る農家の娘)」
である。
この娘は何歳ぐらいなのだろう・・・・・
20歳は過ぎていない、
まだ幼なさが残っているようで、
10代ぐらいかもしれない。
何十頭もの羊の群れを
こんな幼さの残る娘が誘導するなんて・・・・・
持っている小枝はその時に使うものか。
その仕事はこの娘にとって
かなりの重労働なのかもしれない。
そんな作業の合間のひと休みか。
小枝をいじりながら休んでいる。
それにしても、
この草むらと娘の姿が溶け合って
一つになっているところが落ちつきを感じさせる。
娘の着ている紺色の上着と青いスカートも、
何とも言えない深い味わいをだしている。
そして周りの森や雑草などに溶け込んでる。
また、頭にかぶった赤い帽子と、赤い靴下が、
周りの青い色彩に対して目を引き、
大きなアクセントになっている。
とてもいいセンスだ!!
そして、ピサロが描く人物には優しさが溢れている。
これはピサロの人柄がそうさせるのだろう。
蛇足だが、
印象派の画家達の中でもかなり年長者のピサロは、
温厚な人柄だったようで、
画家仲間の誰からも好かれていたらしい。
なるほど、うなずける。
今晩の
「ひとりぼっちのウォークマンの」の旅は、
この緑いっぱいの静かな農村へ・・・・・。
