セザンヌ「石膏のキューピッド像のある静物」
ポール・セザンヌは石膏の像を使って
面白い描き方をしている。
この絵は石膏の像を描いた
「石膏のキューピッド像のある静物」である。
さて、なんてバランスの悪い絵なのだろう。
白いキューピッドの像は
体をひねり、立っている。
その姿は丸みを帯び、ロココ的な感じで、
優雅さ?
と、
艶っぽさ?
を備えているかのようだ。
片方の足はどうなっているのか。
とても不安定な感じだ。
遠くの方にはリンゴが転がり、
でも、それは床なのか、壁なのか・・・・
そして、近くの赤や緑のリンゴと
遠くの緑色っぽいリンゴの大きさは、
さほど変わらない。
遠くにあっても、近くにあっても
大きさは変わらないのだ。
そして、リンゴの赤や,緑、黄色の色にも、
何か意味があるのだろうか?
セザンヌはいったいどの場所から、
この絵を描いているのだろう。
今にも、全部が崩れてしまいそうな、この絵を。
こんなにも、観る者を悩ませ、苦しめる絵を描いた
セザンヌに問うてみたい。
何の目的でこんな絵を描くのでしょうか?
決して嫌いな絵ではないけれども。
また、他の画家たちは、この絵を観てどう感じたのか?
そんなことも、聞いてみたい。
今晩の
「ひとりぼっちのウォークマンの」の旅は、
このバランスの悪い、この絵の中に・・・・・
