ドラローシュ「レディ・ジェーン・グレイの処刑」
今回はフランスのポール・ドラローシュを取り上げる。
あの夏目漱石がロンドン留学中、
とても衝撃を受けた絵だったようだ。
なぜなら、彼の作品『倫敦(ろんどん)塔』の中にも
取り上げられているから。
この絵はイギリス初代王女ジェーン・グレイが
処刑されようとしている光景を描いた
「レディ ・ジェーン ・グレイの処刑」である。
なんと恐ろしい絵なのだろう。
これから何を始めようというのだ。
若く美しい王女が目隠しをされ
断頭台の前に導かれている。
右には斧を持った男が・・・・・
この絵の背景を調べてみると、
この王女ジェーン・グレイは、
この時16歳だった。
ヘンリー8世の親族として生まれたばかりに
政争に巻き込まれてしまった。
それは王女になって、わずか9日後の出来事、
理由も分からないうちに
その座から引きずり降ろされてしまったのだ。
そして反逆者として夫と共にこのようなことに。
なんと恐ろしいことだ。
16歳でこのような残酷な形で
生涯を閉じなければいけないなんて・・・・・
この悲劇のジェーン・グレイは
「9日間の女王」と呼ばれている。
ジェーン・グレイは王家の血筋に生まれ、
その麗しさと聡明さは
イングランド随一といわれていた。
しかし、イギリスでは古来から、彼女のことを
「クイーン・ジェーン」 (ジェーン女王)とは呼ばずに
「レディー・ジェーン・グレイ」 (ジェーン・グレイ令嬢)
と呼んできたという。
こんな可哀相なことがあるだろうか。
今晩の
「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は
夏目漱石が衝撃を受けた倫敦塔へ・・・・・
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