ゴッホ「郵便配達夫ジョゼフ・ルーランの肖像」
今回はフィンセント・ファン・ゴッホを取り上げる。
1888年、ゴッホは活動の場をパリから
南仏アルルへと移したが、
その時に、出会ったのが
この絵のモデルになったルーランである。
絵のタイトルは
「郵便配達夫ジョゼフ・ルーランの肖像」である。
先ず目につくのは背景の小花、
なんと可憐で、かわいい、花たちなのだろう。
そこに立つ男性、郵便配達夫らしく
カチッと紺色の制服、制帽を身につけている。
背景の小花たちと、
少々ミスマッチのような気もするが、
とてもよく合っている。
この淡いグリーンが一層、そうさせているのか。
見事な顎髭を生やしたルーランだが、
頬から顎にかけて巻き毛で
ダイナミックに覆われている。
金髪とゴマ塩の混じった色で、
本人もさぞや自慢だったのだろう。
この風貌は
ソクラテスに似ているといわれていたらしいが、
なるほど、そんな感じもする。
こんなルーランだが、性格は、
とても心やさしい人だったようだ。
ゴッホが悩み苦しんでいる時に、
どれだけ助けられたことか。
ゴッホにとって心ゆるせる唯一の友だったのだろう。
それを物語るように、
ルーランを描いた絵は、この他に5枚もある。
ゴッホは日本びいきだったと聞いている。
この絵の背景はとても日本的だ。
私の勝手な想像だが、
親愛なるルーランを描くときは、
大好きな日本の小花模様の背景で
飾りたかったのかもしれない。
今晩の
「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は
この優しいジョゼフ・ルーランに会いに・・・・・
