セザンヌ 「卓上の果物と水差し」
今回は後期印象派のポール・セザンヌを取り上げる。
セザンヌは友人に、「リンゴでパリを驚かせたい」
と語ったとか。
リンゴでパリを驚かす?
一体どういうことだろう。
リンゴぐらいでパリが驚くのか?
そんなことを考えながらこの絵を見る。
この絵は「卓上の果物と水差し」である。
どこにでもある単純なリンゴという素材を
セザンヌはどれだけ深く、長く、見つめたことか。
リンゴ、オレンジ、レモンが、
無造作のようだが、うまい具合に盛り付けられている。
そして、それぞれの色、赤、橙、黄色が
うまい具合に納まっている、
それぞれの存在感を保ちながら。
その豊かな暖色でまとめられた果物に対して、
テーブルクロスは
寒色の落ち着いた青とグレーである。
模様の青がアクセントになって、とても良い。
何というセンスの良さなのだろう。(失礼)
最初に戻って、「リンゴでパリを驚かせたい」 だが、
リンゴをここまで、大切に思い、愛おしみ、
良い作品を描くということかもしれない。
今晩の
「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は
セザンヌの描いた「リンゴ・・・」の絵を
すべて観る旅に・・・・・
