ティツィアーノ「教皇パウルス三世とその息子たちの肖像 」 | ひとりぼっちのウォークマン

ティツィアーノ「教皇パウルス三世とその息子たちの肖像 」

今回はティツィアーノを取り上げる。

 

 

16世紀中ごろ、ティツィアーノが

 

未完のまま放置した肖像画があった。

 

 

それは、権勢を誇っていた

 

パウルス三世一族を描いた

 

「教皇パウルス三世とその息子たちの肖像 」である。

 

 

 

この絵は赤い色調で統一されていることに驚く。

 

 

赤と言っても、真っ赤ではなく品のある赤で、

 

決して嫌ではないが。

 

 

そして、ここに描かれている3人だが、

 

先ずパウルス三世とはどんな人物なのだろう。

 

 

少し調べてみると、パウルス三世は、

 

芸術について理解が深く、ミケランジェロに

 

有名なシスティーナ礼拝堂の『最後の審判』を

 

描かせたことでも知られている。

 

 

また、ローマ宗教界の改革を行った人として、

 

有名である。

 

 

しかし、この一族は相当の策略家でもあったらしい。

 

 

そしてこの息子たちだが、

 

彼らは何を企んでいるのか。

 

父親に近づいて何を語っているのか気になるところだ。

 

 

ローマ宗教界の良い地位を

 

欲しいとでも言っているのか、

 

それとも、新しい恋人でもできたという

 

報告をしているのか、

 

 

いろいろと想像してしまう。

 

 

それにしてもこの絵は未完の肖像画らしいが、

 

ティツィアーノは

 

どのように完成させようとしていたのだろう。

 

 

このままでも十分面白い絵だが、

 

 

彼がパウルス三世一族に抱いていた感情を

 

かいま見ることができて、

 

さらに想像を膨らませてしまう。

 

 

今晩の

 

「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は

 

この教皇一族の行く末を見届けに・・・・