ミレー「木陰に座る羊飼いの娘 」
今回はミレーの
「木陰に座る羊飼いの娘」を取り上げる。
大きな木の根元に座っているこの少女、
いったい何をしているのだろう・・・・・・。
ぼんやりと何かを見ているようだが、
目の先にはどんな風景が広がっているのだろう。
この少女は羊飼いの娘のようだから
前面には、
のどかに羊が草を食んでいるのかもしれない。
手元には毛糸のようなものがある。
編み物をしていたのか、
でも、一生懸命編んでいるような姿ではない。
この場所がとても心地良いのだろう。
毛糸をくくりつけた編み棒も、
持ったままで、編むことさえ忘れているようだ。
そこには、心地よい風も吹いているのかもしれない。
それにしても光のとらえ方が見事だ。
地面からの光が顔に反射しているのか、
口元から首のあたりが明るい。
そして手元やスカートには木漏れ日が
白い斑点のように描かれている。
ミレーは何よりも
このさわやかな風景を描きたかったのだろう。
そして、そこに少女の姿を描くことによって、
このさわやかさをもっと伝えたかったのだろう。
今晩の
「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は
ヴィシーの森の、この木漏れ日の中に・・・・
