ティツィアーノ「フローラ」
今回はルネッサンス時代の最盛期に活躍した
ヴェネツィア派のティツィアーノを取り上げる。
この絵はローマ神話の中の花・豊穣の女神フローラ
を描いた「フローラ」である。
ドッキとさせるこの絵。
花のように香しく美しい女性だ。
右手には花の女神を示すかのように、
バラの花を持っている。
そして、大胆なこの姿、
肩から胸まであらわにして、
この絵は花・豊穣の女神フローラを描いたものだが、
肌をあらわにゆったりと佇むその姿は
豊かな豊穣感を感じさせる。
まさに豊穣の女神である。
そして、どことなく気品ある甘美なほほえみは、
見る人に幸福感を与える。
ティツィアーノはどうしてこの絵を描いたのだろう。
この絵にルネサンスの思想を
もっともよく表そうとしたのではないだろうか。
人間の手によって新しいものが、
ドンドン生まれ、創られていく・・・・・
そして生まれ変わり栄えていく、
そんな時代がルネッサンスだった。
人間とはなんと素晴らしいものなのだろう。
この絵は人間の素晴らしさを讃えた
シンボリックな一枚として描いたのかもしれない。
今晩の
「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は
ルネッサンス時代に、
この花と豊穣の女神フローラに会いに・・・・
