クラーナハ「聖カタリナの殉教」 | ひとりぼっちのウォークマン

クラーナハ「聖カタリナの殉教」

聖カタリナは聖母マリアにつぐ

模範的な女性のひとりとして人々に崇拝されている。


聖カタリナについて、

クラーナハはいくつかの作品を残している。


この絵はクラーナハが描いた

「聖カタリナの殉教」である。

聖カタリナの殉教


天から槍のように火がなだれ落ちている。


横には打ち砕かれた大車輪が・・・・・

なんと凄まじい天の怒りなのであろう。


これは、聖カタリナが

車輪の刑に処せられるその瞬間、

刑の執行を邪魔したという光景だ。


まさに、天の怒りだ。


大車輪が吹き飛び、混乱した兵士や見物人が

驚いてあちこちに、

転がりながら、逃げ惑っている。


中心に居る美しい女性、聖カタリナだけは、

その混乱の中で冷静に祈りを捧げている。


なんという冷静さ、すべてを覚悟の上の祈りか、


そんな修羅場の様子が実にリアルに描かれている。


しかし、その後、聖カタリナは

残念ながら断頭台の露と消えて殉教したのだ。


なぜ、このような結果になってしまったのか。


聖カタリナといえば、伝説上の人物だが、


ローマに赴き、

皇后をキリスト教への改宗に成功し、

50人の異教の賢者たちをも

改宗させたという逸話がある。


更に、ローマ皇帝にも、

キリスト教徒への迫害をやめるよう進言した。


その結果、逆に捕えられて、

このような残虐なことに・・・・


その身を釘打ちされる車輪の刑と

なってしまったのだ。


とても残酷な話だ。


聖カタリナはローマ・カトリックでは

『十四救難聖人』の一人として伝説の人となっている。


今晩の

「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は

塔に幽閉されている聖カタリナを救出に・・・・