クラーナハ「ホロフェルネスの首を持つユディト」 | ひとりぼっちのウォークマン

クラーナハ「ホロフェルネスの首を持つユディト」

今年の1月にクリムト「ユディト I」の記事を載せたが、


今回はクラーナハの描いた

「ホロフェルネスの首を持つユディト」を取り上げる。

ホロフェルネスの首を持つユディト

ユディトとはいったい何者なのか?

ずいぶん残虐なことをする女性だ。


この女性は旧約聖書に登場する

伝説上の英雄的な人物なのだ。


中世の画家がこのユディトを

こぞって描きたかったのも

分かるような気がする。


なぜって、

こんなに美しく知的で気品ある女性が、

このような残虐なことをするなんて・・・・・


ユディトは自分が住む町を潰しにかかっていた

総大将ホロフェルネスをやっつけようとしていた。


彼女は考えた。


どのようにしてホロフェルネスをやるか。


そこで彼女の武器である

「美、知性、強い心」を使って・・・・・


今でいうハニートラップか?


ホロフェルネスをここまでやってしまった。

なんて、恐ろしいことだ。


でも、このようにしてユディトは

古代ユダヤを救ったのである。


一方、首を獲られたホロフェルネスだが、

もじゃもじゃの頭髪をユディトの指に絡められ、

もて遊ばれている。


そして口を半開きにし喜んでいるのか、

悦楽にひたっているように見え、

ことの重大さが分かっていないようだ。


なんと哀れな姿なのだろう。


この二人の表情が明と暗を物語っている。


今晩の

「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は

この怖いユディトを物陰から見てみたい・・・・