ミュシャ「スラヴ叙事詩 原故郷のスラヴ民族」 | ひとりぼっちのウォークマン

ミュシャ「スラヴ叙事詩 原故郷のスラヴ民族」

フランスやアメリカで

美しい花や女性をよく描いていたミュシャだが、

50歳の時、チェコに戻った。


チェコは受難の歴史を重ねていて、

貧しさにあえぐスラブ民族を目の当たりにした。


ミュシャはその様子を描かずにはいられなかった。


これがその最初の絵で、

「スラヴ叙事詩 原故郷のスラヴ民族」である。

原故郷のスラヴ民族

なんと恐ろしい受難の歴史の始まりなのだろう。


画面下部には、目を引きつらせ怯えきった

一組のカップルが

深い茂みに身を縮ませ隠れている。


それはアラブ風の衣装からもわかるように

武器を持った異民族が何度も襲来していたのだ。


これはスラブ民族の受難の一場面に過ぎないが、

このようなことは珍しいことではなかった。


空に大きく両手を広げ剣を携えている人物は

スラヴ民族の守護天使であり、


この人物の両脇にいる男女は

戦争と平和の象徴である。


このように戦争と平和を

何度も何度も繰り返していたのだ。


このスラヴ叙事詩は、20枚あり、

3~20世紀に至るスラブ民族の歴史を描いたもので、

大きさは68mも有る。


ミュシャが18年かけて描き続けた超大作である。


たった今、この瞬間も、世界のどこかで戦争によって、

亡くなっている人がいるのだ。


私たちは今、生きていることのありがたさを

感じずにはいらない。


今晩の

「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、

この作品と出会うために・・・・・





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