32年ぶりの雪だから 今日はユキヒョウの話 | 小さなふれあい動物園のひげ園長が送る、日々の動物達との暮らし

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動物とのふれあいを通じて、生き物の素晴らしさを伝えることが仕事です。動物気功師として活動しながら、亀仙人を目指して修行中。

今日は朝から雪だ。

今日はみんな家にいてくれよ!
という神の願いが通じたのか。

この時期の雪は32年ぶりだそうだ。
さすがに今日は、渋谷にも人が少ない。

雪に絡む動物は色々いるけれど
今日はユキヒョウ。
ユキヒョウとは
トラやライオンと同じ
ネコ科の動物

中央アジアの6000mから2700mの
山岳地帯に生息し、

同じ地域に住む
野生のヒツジの仲間や
大型のネズミ(マーモット)などを
捕まえて食べて暮らしている。

雪や岩の中で目立たない白い身体
寒さから身を守る長い毛を持ち

不安定な岩の上を自在に飛び回り
獲物に飛びかかる跳躍力が特徴。
この岩の上を飛び回る時に
バランスを取る長い尻尾が役に立つ。
実は、
この尻尾をくわえている様子が可愛いと
ユキヒョウファンの間で
話題になっている。

俺が世話をしていたユキヒョウは、
尻尾をくわえていなかったけれど

この子たちの様子は
可愛いね。

ネコの仲間は、
小さな時から尻尾遊びは大好き
尻尾をくわえているのも
ユキヒョウの1人遊びなのかもね。

名前がユキヒョウなので
昔はヒョウの一種かと
思っていたけれど、

ユキヒョウは
ヒョウよりも、
どちらかといえば
トラに近い仲間なんだ。

寒さに対応したその身体は、
長く柔らかいモフモフの白っぽい毛に包まれ、
雪の上を歩けるよう
足の裏の肉球の部分も毛に包まれている。
ユキヒョウは、
しなやかな身体、
長い尻尾、
美しい柔らかな長い毛
丸くて小さな耳

上品で美しく
高級な縫いぐるみのような
素晴らしい動物だ。
いわゆる動物の可愛さの、
ポイントを抑えているから

これからも可愛らしさで
人気の出る動物だろうと思うよ。

昔、猛獣たちを飼育していて、
1番怖かったのは、
ライオンでもトラでもなく、
ヒョウだった。

物陰に隠れるのが得意なヒョウは、
夕方、寝部屋に収容する時に、
寝部屋と外の放飼場との間を
音を立てずに、スッと入ってくる。

その時
こちらにはヒョウがどこにいるのか
直接確認できない。

奴は
常にこちらの目線から
逃れることのできる位置に
その身体を隠しているからだ。

ヒョウにとっては、
これは隠れんぼの様で
彼らにとってオレとの
ゲームだったような気がする。

やがて、出てきて
ご飯の馬肉にむしゃぶりつくんだ。

こんな奴が逃げ出したりしたら
見つけるのは大変だなぁ
と思いながら、
隠れんぼを楽しんでいた。

あれ?
ユキヒョウの話だったのに
ヒョウの話になってしまったね。

まあ、今日はこの辺で。