俺の動物の先生は シロサイだった。 | 小さなふれあい動物園のひげ園長が送る、日々の動物達との暮らし

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動物とのふれあいを通じて、生き物の素晴らしさを伝えることが仕事です。動物気功師として活動しながら、亀仙人を目指して修行中。

先日、動物園時代の仲間からの
電話で

シロサイのヨシコちゃんが亡くなった。
と連絡を受けた。

推定の年齢は44歳

かなりのおばあちゃんになっていた。

長く連れ添ったガンテツ君が
この世を去って3年くらいか。

秋に様子を見に行った時は
元気そうで
担当者の方にブラッシングしてもらって
とても気持ち良さそうにしていた。

彼女にあったのはそれが最後になった。
俺がヨシコたちを担当していたのは
20歳の若僧だったころ。

フォーク歌手のイルカさんが来て、
このサイたちを撫でる様子を
歌にするほど
カッコ良かったS先輩。

その後を継ぎ
担当した時は、本当にうれしかった。

イルカ


シロサイは、
ゾウに次いで大きな陸上動物。

彼らの性格は甘えん坊で
前足の間や後ろ足の内側など
自分では痒くても
掻くことのできないところを
人の手やブラシで
擦ってもらうことが大好き。

声をかけると2頭で
首を降りながら
小走りで寄ってきて
山のようにデカい身体で、
擦り寄ってくる。

サイたちとのブラッシングの時間は
俺にとって最高に幸せな時間だったなぁ。

そして、
サイのヨシコちゃんとガンテツ君との
ふれあいの時間から
動物のいろんな事を
彼らから教えられた。

彼らに教わったことの1番は、

動物が人の心の動きを察すること。

ある時、いつものように
彼らを撫でていた俺は
何かに驚いてドキッとしたんだ。

その瞬間、横になって寝ていた
彼らもビックリして
飛び起きた。

この時、
俺は一歩どころか1ミリも動いていないし、
声も出していない。

ただ
ドキッとしただけなのに
それはサイに伝わった。

サイは、
鼻と耳は良いけれど
目はあまり良くない。

なぜサイが飛び起きたのか?

どうしてそうなったのか?

その時には、わからなかった。

そして、その後も
毎日サイに向き合ううちに

サイには、俺の心の中の
ドキッとした時などに出る
電気のような、

目には見えない
波動を感じていることが
わかったんだ。

このことを知ってから
俺の動物との付き合い方は
大きく変わったし
動物の面白さにどんどんハマっていった。

そしてその面白さは今でも
変わることはないし、

今の、この生活を
最高に幸せなものに
してくれている。

そんな凄いことを教えてくれた
ヨシコちゃん。

本当にありがとうね。

心より感謝。

天国でガンテツ君と
楽しくやってくれ。