イグアナ飼育の質問に答えよう。 | 小さなふれあい動物園のひげ園長が送る、日々の動物達との暮らし

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動物とのふれあいを通じて、生き物の素晴らしさを伝えることが仕事です。動物気功師として活動しながら、亀仙人を目指して修行中。

今日は、読者の方から質問のあった
イグアナの慣らし方について
お答えします。

ふれあいの動物たちの中でも
人気の高いイグアナ
イグアナとは、トカゲの仲間で、
虫やお肉は食べない。
完全な草食性の生き物なんだ。

あのガラパコス諸島に住んでいる
海に潜って海藻を食べる
ウミイグアナ

乾いた荒地でサボテンを食べている
リクイグアナも
よくテレビに出てくるから、
そっちの方が有名かもしれないね。

今日のお話のグリーンイグアナは
成長すると体長2m近くになり

その姿は、
頭から尻尾にかけてトゲトゲが生え
まるで小型の恐竜みたいでカッコイイ。
ジャングルの水辺に住んでいて
特に小さな頃は、警戒心が強く
人が近づいたりすれば
それこそものすごい勢いで
逃げてしまう。

だから、飼う場合は、
なるべく小さな頃から、

とにかく脅かさないように
大事に大事に優しく飼育する。

そして、だんだんと大きくなって
大人の大きさに近づいてくるまで、
毎日触ったり、
身体を掻いてあげたりして、
慣らしていくんだ。
でも、人に慣れないまま
大人になったイグアナは、
そうはいかない。

うちのイグアナたちも、
人に慣れないまま
大人になってしまった
個体だったんだ。

俺たちが近寄ろうとすれば
逃げる

手を伸ばそうとすれば
尻尾をムチのように使って
手を叩く(これは結構痛い)

そして噛み付いてくる。

イグアナには、
細かくて尖った歯が
いっぱい生えていて

木の葉を噛み切って
食べるのだけれど、

この噛みつき攻撃は、
非常に危険だ。

うっかり噛まれたりしたら
大怪我をしかねない。

そんな彼らも今では、
俺の指で背中や首を
こちょこちょされて、

ウットリ目を閉じて
自分から身体を寄せてくるように
なったよ。
なぜこうなったのか?
そのヒントは

イグアナが、
なぜ攻撃してくるのかを
考えること

そう、イグアナは怖がりだから、
怖がらせないこと。

イグアナへのアプローチを
常に考えて、脅かさないように
する。

イグアナに攻撃されて
人の方がおっかなびっくりだと
イグアナと人の間に緊張感が生まれ、
お互いに過度に意識してしまうからね。


そして継続、
毎日ちゃんと声をかけて、見ること。

放っておいたままでは、
いつまで経っても人には慣れない

そうして
だんだん、人の指の気持ち良さを
覚えてきたイグアナたちは、
最後には、人を怖がらず
撫でられることを喜ぶ
ふれあいイグアナになるんだ。

動物たちを馴らすことの基本は、

動物たちを怖がらせないこと、
嫌がることをしないこと、

そして

常に美味しいとか、
気持ちいいとか
彼らの喜ぶものを提供すること

人が近づいたり、さわったり
されることに彼らが楽しいことを
理解させ、安心して
身体を任せるようになるまで
継続することなんだ。

1日10分くらいのことだけれど
キチンと続ければ、
かなりの確率で
人に慣れていないイグアナでも
人が大好きなイグアナに
変えて行くことができるよ。

もし、イグアナを飼育することがあったら
是非やってみてね。

では、今日はここまで。