グレートピレニーズのラーニャがやってきて早くも1ヶ月が経った。
みるみるうちに大きくなってしまい、小さかった時の面影も薄れてきた。
ピレニーズは、ラーニャで4頭目だ。
2頭目、3頭目の海と空が亡くなってしまってから、
ピレニーズだけは、なかなか側におけなかった。
恥ずかしい話だが、完全にペットロス。
頭の中で、海と空のことが整理できないまま、
数年が経った。
ピレニーズ達は常にZOOKISSの最前線で、
看板犬として、
ヤギやヒツジ、ウサギやポニーには本当に優しくて、
それでいて、常にスタッフの誰よりも偉い位置に
君臨していた。
私が動物園から独立した時に
先輩から送られたのが初代のキャンディー、
初めてのピレニーズだった。
移動動物園やイベントに行く時には、
いつも車の助手席にいて、
その席を誰にも譲る事はしなかったので、
私と一緒に車に乗るスタッフは、
キャンディーに分けてもらったスペースに
小さくなって座るしかなかった。
幼稚園など、子ども達に大人気で本当に優しい子だった。
キャンディーが年をとって衰えが見えたころ、
やってきたのが、海と空の2頭、
姉妹ではない。
この2頭のピレニーズは、大人に成長すると、
お互い意識して、大喧嘩をするようになり、
この二人を分けるのはなかなか大変なものだった。
二人とも、とても愛が深く、素晴らしい自慢の子でした。
数年前、箱根を出なければならない状況になった時に、
相次いで、私のいない時にこの世を去った。
やっとヨソの子のピレニーズを見ても
大丈夫になったので、
万を期して、ラーニャを迎えることになったのだ。
ラーニャも、これから看板犬としての人生が待っている。
良い子に育ってもらいたい。