[2013日韓トップマッチ] 女王時代を築く気配の久光のバレーで韓国IBKを圧倒! | バレー・テニス中心のスポーツブログ

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楽しみにしていたクラブチームの国際試合。新生久光の初の国際試合です。やはり日本チーム同士の試合よりも、何か全日本に近い感覚があって、見ていて楽しいです。
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※日本バレーボールリーグ機構より

クラブチームの国際試合をTVで見るというのは、本当に何年振り?というか初めて?不思議な感覚でした。
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凄くいい番組構成でした。試合間も選手のインタビューなどがあり、会場の雰囲気が伝わってきて、非常に良かった。こういう番組構成だとファンとしては嬉しいと個人的に思います。

◆2013日韓トップマッチ
久光 3-0 IBK企業銀行アルトス(韓国)

(25-16、25-14、25-20)

[第1セット]
試合開始前にかなりの間があり、新鍋がいきなりのサーブミス、更に岩坂も。岩坂のサーブフォームは本当にひどく、ボールが逆回転で相手コートに。。。小学生の方がいいくらいじゃないかな。

今日は古藤とアタッカー陣のコンビがイマイチ。長岡、新鍋のスパイクミスでここまで5本のミスとリーグに比べると非常に多い11-11。久光はなぜナムジヨンにサーブを打ってるんだろ?佐野レベルのリベロなんで、絶対返ってくるのに。もっと前後左右に揺さぶらないと。

アリシア・リキューリックのマークが素晴らしいです。ディフェンスが本当に良くなった久光。セミファイナル前のレギュラーラウンドとは全く違うシステム。これも安保コーチのお陰?

更に後半から久光のサーブが走り出し、石橋の連続サービスエース22-15。ここで韓国リーグと日本のボールの違いがかなり出てます。日本のモルテンボールは縦回転しながら落ちやすい。でも韓国のkovoはMIKASAと同じつくりで、8枚張り。横の変化とボールが伸びやすい性質があるので、ジャッジに韓国選手が苦戦してます。

そして久光の考えるバレーの成長がここにも。23-15で石井がブロックされ、リバウンドが長岡に上がらずアンダーで返すことに。でもしっかりと相手のコートを見て、外国人アレシアのかなり前に浅めに返球。これがチャンスボールとなり、石井のダイレクト!
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※この試合MVPの石井優希、全日本でもキーになる選手

この辺りの組織としての意識付け、多分チャンスボールがきたら、前衛のアタッカーを揺さぶる位置に返すというルールを決めてるんだと思います。最後は平井がCワイドで簡単に25-16。韓国は何もできてないです。序盤はミスが目立ちましたが、完璧な試合運び。V決勝の東レ状態です。

韓国はレセプションが弱い。代表チームと全く同じ。ボールの違いもあると思いますが、自国のサーブ力と日本の組織的なサーブ力に差があると感じます。レセプションが返らず、チャンスボールがきて、古藤が好きなようなゲームメイクができる。

日本が韓国に代表で圧勝するのと全く同じパターン。韓国代表だとキムヨンギョンが踏ん張りますが、アリシアではトスが高すぎて、リードブロックでも十分に2枚つけるようなトスの高さなので、そんなに怖くない。

レセプション力、攻撃の多様性、組織的なブロック、サーブ力と全て久光が上回ってます。

[第2セット]
序盤から久光のサーブが走り、韓国はミスばかりの9-2。ブロックが本当にいい。安保コーチなんでしょうか。ディフェンスが明らかに変わりました。マークのポジション取り、状況判断が素晴らしいので、ディグがほとんど正面で取ってます。

あまりのディフェンスの悪さに、ついに外国人のアリシアも下げられ、韓国の3番シンヨンギョンを徹底的にサーブで集中攻撃し、肩で息するくらい疲れてました。ジャンプも落ち、長岡に被ブロックで15-9。途中、豪快な石井のミドルBSもありました。
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ここまで久光の組織力があると韓国はどうしようもない。長岡の切り込みもあり16-10。そしてここで何と2枚替え。リーグと違って色々と采配を試してます。しかし185cm狩野が後衛のセッターに入って、174cmの石田が前衛に入るというのは、不思議な2枚替えに見えます^^

韓国との大きな違いは、リベロの第2セッター化。韓国はセッターがディグをすると誰かがつなぎをする感じですが、日本(久光)はしっかり座安がジャンプトスで長岡などとコンビを作る。この違いが非常に大きかったです。

そしてブロックフォローがしっかり役割分担ができているので、ボールが落ちない。韓国にあと5ポイントくらいブロックポイントがあってもおかしくなかったポイントをしっかりとつないでトランジションアタックにし、自分達の連続ポイントにできる。目立たないですが座安の安定感が見られます。

韓国も守備的な12番のOPを入れて、BSなしの岡山のようなレセプションシフトを組むも、それでも乱れるレセプションにどうしようもないまま新鍋、石田、平井などの活躍で25-14。

[第3セット]
韓国はアリシアを使えないとみなし、スタメンOPをキムヒジンに変更。ディフェンスを重視した布陣に変更してきました。しかしサーブがまだまだ快走したが、キムヒジンの代わりに入った選手のMB攻撃を石井がブロック7-3。

期待された185cmの10番WSパクジョンアでしたが、ディフェンスができてないです。これでは使えない。とにかくレセプションシフトに苦労する韓国チーム、ハイセットをキムヒジンが打つも岩坂のブロックで12-7。3-0勝ちは予想できましたが、ここまで一方的になるとは・・・
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15-11としたところで、OP長岡に代わり、期待の野本、そして石井に代わり筒井が入り、数本のスパイクミスがありましたが、野本の打点は高いです。手術も成功したようなので、少し安心しました。

最後は、韓国の第2セッター化がきっちり組織化されてないようなリベロの繋ぎミスで25-20。完璧な勝利です。
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中田監督コメント
「思いのほか石井が良かった」と笑顔を見せ、「(リーグ)優勝が決まってからも良い練習ができた。リーグとは違う緊張感の中、日本代表として選手たちが自覚を持って良い仕事をしてくれた」

石井「良い時と悪い時の波が激しい」

イ・ジョンチョル監督「準備してきたことが出せなかった」※スポナビ

久光はVプレミアの優勝で1つ大きな壁を乗り越えた感じです。隙がなかなかない。サーブが機能し、ブロックが加わると、相手チームに全くバレーをさせないです。ディフェンス力が大きく上がり、メンタル面が安定し、エースらしいエースはいないですが、5人が均等に高いレベルでプレーをしています。

今日の韓国戦は、序盤は変なミスが続いたものの、第1セット中盤以降は完全に落ち着いたゲームメイクでした。一人一人が役割を自覚し、スパイカーも確実にブロックアウトなどでポイントを連取。一言、強い!

久光は黒鷲旗も断トツの優勝候補。レギュラーラウンド→セミ→ファイナル→日韓トップマッチと格段に成長し、全く違うチームのようです。メンバーを見ても、全員全日本でもおかしくないくらいの層の厚さ。何で久光ばかりに有望選手がいるんだろう・・・

久光が今のコンディションとメンタル面を維持できれば、優勝はかなり近いんじゃないかと思います。

黒鷲旗からは、ちょっと違うチームの応援をしようと思います。どうやればこの久光に勝てるか? 今の久光は真面目に強いです。しかも主力4人が23歳以下と若い!

サーブで崩し、ブロックでとめ、抜けたボールを正面で軽くディグし、トランジションで決めるという理想的なバレー。イメージであれば小型のワクフバンク的な感じです。

新鍋「サーブで攻めて、ブロックで止める。この流れができている時は強い」

久光に勝つには、サーブで確実に石井優を崩すこと。新鍋、座安は日本人の球威のサーブではほぼ崩れない。サーブで崩してレセプションアタックを機能させなければ、接戦に持っていける。その前に必ずポイントリードして、戦略的な強いサーブが打てる環境を作らなければならない。

それだけゲームコントロールできる選手がコート内に何人いるかどうか。これだけ完璧なディフェンスをしていたら、相手は連続失点をふせぎようがない。サーブで崩して相手のレセプションアタックを封じて連続得点で賄うしかない。

久光のように若い選手達がレベルの高い部分で安定した機能を見せ始めると、長期政権を気づきそうな予感がします。全日本に8名ですか。約1/5は久光選手。おそらくWGPなども8名全員セレクトされる可能性もあります。スタメンの6名(座安含む)は確実に入ると思います。

他チームに外国人選手がいるかどうかわかりませんが、黒鷲旗はNECや東レ、岡山などに注目したいです。スタッツは機構がつけてなかったようなので、載せられませんでした。TV画面に映ってるかと思います。

※画像はsanspo
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