見る側にとっては、ストレートで完敗の方がまだすっきりしますが、ファイナル5-2でMPもありながらの負けというのは、ちょっと痛すぎますね。
素人ながら自分なりに思うことがあるので、なぜモナコ戦で負けたのか?書いていきたいと思います。
◆マレーシアオープン250大会
---準決勝---
世界17位 錦織圭 2-6、6-2、6-7(4) 世界11位 ファン・モナコ(アルゼンチン)
第1セットの序盤。自分はここがこの試合の勝負の分かれ目だったと思います。でだしからサイドに錦織のサービスエース。おっ!今日はいいぞ!と思ったら、ストロークの感覚が合わずに、4連続lossでいきなりブレイクされる。
錦織のバロメーターは、第4ゲームまでの2回のサービスをキープできている試合は、結構勝ち進んでいるイメージ。しかしいきなり序盤でブレークされると、そのまま先行され、なかなか調子を取り戻せないか、長時間の試合で、ようやくファイナル勝ちという傾向が見られます。
そして迎えた第2ゲームは0-40でいきなり3BP。しかし4ポイント目の不用意なバックのストレートがネット。おそらくつなごうと思ってストレート展開したものの、ボールの球威があったか?つまり過ぎたかで体に近い打点となりミス。このポイントが非常に大きかった。結局その後しばらくバックストレートがほぼ使えないまま、モナコにサーブキープされ0-2。
とにかく、似た者同士の闘い。粘り強く、ミスが少ない。1本の強打やサーブというより、ラリーの戦略でポイントを取る2人。良く練習しているというのも、よくわかりますね。すごく勉強になるんだと思います。
結局、第7ゲームもブレイクされ2-6で第1セットを落とす。
スタッツを見ても、2stサーブを叩かれ、ポイントlossする場面が多かったです。逆にモナコの1stサーブを攻略できなかった。
第2セットに入っても、序盤はモナコペース。ロングラリーをどうしても取りきれない。しかしこの2人のラリーだと、全く無理をしないディフェンス重視のテニス。変に角度をつけたり、コースが際どかったりすると、互いの脚力で簡単にカウンターをくらうので、サイドラインから1m中に入ったミドル気味の打ち合いが非常に多い。練習してるっぽく見えました。
しかしモナコのショットの球威とサーブに慣れてきた錦織は、ようやく本領発揮、フラット系のバックの球威がアップし、コントロール重視のフォームだったのが、体重を乗せて打つことができるようになってきました。ボールも深く、ロングラリーを制し始め、錦織がツーブレイクで6-2と取り返す。
第2セットは逆に錦織のサーブキープとモナコのサーブにあってきたリターンが機能し、完全に形勢逆転。しかしこの2人は1本、1本のラリーが長い。モナコが落ちてきたというより、錦織のショットレベルが上がった感じでした。
モナコはクレーコートを得意とするだけあって、ベースラインから1m以上下がってプレーすることが多い。粘りはするも、スピン系でボールが浅くなる傾向にある。よって錦織はベースライン気味でライジングで打つことが多く、対照的なボールの展開スピードに差がありました。
ファイナルセットに入っても、錦織の勢いはとどまらず、ここからモナコが少しダウンしてきました。完全に主導権は錦織。ようやく打ち始めたモナコでしたが、徐々にミスが増える。
結局5-2で錦織リードするも、モナコも踏ん張って5-3キープ。全く諦めていない表情。ここからモナコが一変。攻撃を止め、つなぐことに徹底して、錦織のミスを誘う得意のディフェンスを展開。
錦織はあと1ゲームということもあり、果敢に攻撃をし、5-3 40-30でMP。しかし攻撃のフォアがバックアウトで結局ブレイクされる。う~ん、ここが難しいところ。粘って相手のミスを待つのか?攻撃してポイントを奪い取るテニスにするのか?
錦織は今シーズン、ディフェンス中心のテニスをしていたが、それではベスト8止まりが6回と苦杯をなめてきた。今後のためもあって、攻撃に及んだ末のミスで結局試合の流れを変えることに。モナコはミスが完全になくなり、錦織は自分のペースを取り戻せずに、結局モナコが6-7(4)で大逆転勝ち。
ファイナルセットのスタッツは、2人ともほぼ変わらない。おそらく錦織5-2の場面では、錦織の方が良かったと思われますが、サーブもリターンも2人共にほぼ変わりません。何が違うかというと、ラリー中の攻めと守りのバランスですね。
この試合を見る限り、ポイントは2つ!
試合序盤のスタートダッシュ!
ゲームを1-3で取りこぼしたこと。サービスエースから始まったにも関わらず、あっさりとサーブをブレイクされ、次の第2ゲームも0-40から7階のジュースの末にキープされ0-2。ここがもし1-1であれば、試合の流れは錦織にきて、ストレート勝ちだったかな?という感じもします。
どうも見てても、錦織はスロースターター。序盤から一気に行くことが少ない。世界ランク50位以降の選手には、ストレート勝ちが多いですが、トップ50になるとなかなか序盤リードすることがあまり見られない。相手のテニスに合わせるのに時間がかかってしまう。
これは錦織選手本人でないとわからない感覚かもしれませんが、スタートダッシュしたいですね。序盤から気持ちを入れるのが難しいタイプなんでしょうか。。。
「ショットの選択性」
この判断が最も難しい部分です。攻める場面と守って相手のミスを誘う場面。当然相手によって変わってきます。ファイナル5-2までは攻めが非常に良かったんですが、5-2からモナコは一切ミスがなくなり、ある程度攻めながらも、無理はしないディフェンス中心にテニスに完全に変貌。
あと1本でしたが、攻めに行ったフォアストレートがアウト。これが運命を分けました。ファイナル5-2からモナコ相手だったら、ある程度は攻めていても無理をせずに、ミス待ちをしても良かったかなとは思いましたが、残念です。悔し過ぎる敗戦ですね。
トップ4(フェデラー、ジョコビッチ、マレー、ナダル)ならば、ほぼ100%攻めないと錦織のを上回るディフェンス力を持ちますので、難しいでしょう。
モナコは最後の最後まで冷静にゲームメイクし、さすがトップ11だなと思いましたね。今年に入って急成長した選手です。
TV画面だけですが、モナコの体の芯のラインがしっかりしており、体幹が非常に強そうな体格をしています。フィジカルトレーニングを相当積み、その結果がこの試合に表れているように思えます。
ウィンブルドン前には怪我したようですが、怪我がそんなに多くないフィジカルのようにも見えます。あと3時間プレーしても平気そうに見えました。そしてメンタルタフネスな選手です。
さあ、本日から楽天オープン。また記事にしていきたいと思います。今週はどっかで時間作って、是が非でも見に行きたいです!!!
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