昨夏閉店してしまったエス・ワイルが、小川町から春日に場所を移して営業を再開してると聞き、早速行ってみました。
昭和30年代から続くエス・ワイルのケーキは、シンプルでびっくりするほど飾り気がありません。でも、今田美奈子さん監修のレシピブックを絵本のように眺め暮らした私には、どれもワクワクする名前なのです。今日はサバヨン、マロンシャンティィ、カフェルーロー、ババロア(写真外)を買いました。みんな揃って渦巻いてますね。カフェルーローは最近珍しいバタークリームのロールケーキで、薄く焼かれた生地とクリームの層がしっかりとした食感。ほんのり塩の風味が独特なエス・ワイルの看板商品です。
新しいお店は長い長い坂の上。過去から続く人々の息遣いが感じられる場所が東京にはありますが、ビルばかりが立ち並ぶこの坂道もそんな景色のひとつです。神保町のグリューネアレーからは離れてしまいましたが、今度のロケーションもよく似合っているように思いました。
