暑さから梅雨に逆戻り。

家の近くの蓮池に

立派な睡蓮が咲いている。

睡蓮までの距離が少しあるので

スマホでの撮影は難儀した。

 

 風光るケープタウンの窓もだろう 坪内稔典

 

 多分だが磯巾着は義理堅い

 

 七月の水のかたまりだろうカバ

 

 万年の水のかたまり夏の河馬

 

とくに愛着を覚えた4句をひいた。

 

まず、「風光る」は仕事で1句を

お願いしたときに書いてもらった句。

いきなりケープタウンが出てきてびっくりした。

主宰する「窓の会」の根拠のひとつは

ここにあるのではと想像したりする。

 

2句目は、この決めつけ感に

読者は納得させられ

多くの人に愛唱されている作品。

磯巾着が馴染みになりました。

 

この2句の口語体は詩の一節かとも

思ってしまう。

 

この句集のタイトル「水のかたまり」とは?

その答が3,4句目にあった。

やっぱりカバは水のかたまりなのだ。

 

この句集の坪内稔典氏は平明。

作人が判りやすくていい。